長谷川美恵子氏は、「秋田県の食べ物ことわざ研究」として1994年にとりまとめ、(株)学文社から出版しているが、同誌には水産物の漁獲時期、食生活などに関したことわざが多数収録されており、非常に興味深いものも多く、著者の好意により水産関係を抜粋し、掲載した。
長谷川美恵子編著(1994):秋田の食べ物ことわざ研究(学文社)
地方:雄:雄勝郡、平:平鹿郡、仙:仙北郡、由:由利郡、河:河辺郡、南:南秋田郡、山:山本郡、北:北秋田郡、鹿:鹿角市・鹿角郡の略。鹿角市以外の市部は秋田市、能代市のように明示した。原則として動植物はカタカナにした(但し梅、桜、蕗、梨、鯨、鯉など一般的なものは漢字で示した)。
文献:行末に示す。
ページ 分類 こ    と    わ    ざ 地  方 文 献
族制
18 嫁・妻 カレイのコッコ(卵)を嫁に食わせるな。 16
18 嫁・妻 五月鮒嫁に食わすな。 18,31
18 嫁・妻 秋サバ嫁さ食わせるな。 22
18 嫁・妻 秋のコノシロ嫁に食わすな。 7
年中行事
22 一月 正月元旦から四日まで、保呂羽山神社の祭礼のため魚・鳥獣の肉は食われない。 7
28 二月 節分の豆を食って舟に乗れば転覆がない。 32
30 四月 雪柳が咲くとイイダコ盛り。 男鹿市 29
31 四月 菜の花咲けば沿岸で大マス網に入る。 男鹿市 3
31 五月 五月にミズを食べれば、水不足する。 7
32 五月 ガジャの花咲けば、大羽イワシ獲れる。 男鹿市 29
32 五月 柳の芽がほころびるとウグイ釣れる。 29
32 五月 藤の花咲けばタイ漁最盛期。 29
33 五月 シキミの花咲く頃フグ食うな。 29
34 六月 入梅になればマイカが一雨ごとに大きくなる。 男鹿市 29
35 七月 土用の丑の日にウナギを食べると夏負けしない。 鹿・山・秋田市・平 7,11,12,14,17,20,26,31,37
35 七月 土用丑の日にウナギを食べると中風にならぬ。 平・山 7,11,12,14,17,20,26,31
35 七月 土用の丑にウナギ。 30
35 七月 土用の丑の日に「う」のつく食べ物(ウナギ、梅干しなど)を食べると夏バテしない。 31
35 七月 土用のタコは親にも食べさせるな。 30
37 九月 二百十日にエビ食べるな。 7
38 九月 秋グミが熟すとヤマメが夫婦になって子を置きに来る。(産卵) 29
38 十月 秋大根ふく頃(収穫する頃)大ザケ獲れる。(定置網) 29
38 十月 雷が鳴るとハタハタ群来る。 3,4・29,31
40 十二月 十二月の雷鳴ればハタハタ獲れる。 28
結婚
46 結婚前 結納の時は「よろこぶ」といって、百合の根と昆布を料理する。 31
47 結婚日 嫁をもらう日は鶏肉を使わず鯉を使う。(「来い来い」から) 秋田市 31
48 妊娠 女の子が鮒の子(卵)を食べると、子をたくさん産む。 7
48 妊娠 魚の卵を女が食べれば子を多く産む。 7
48 妊娠 五月鮒嫁に食べさすと子供を多く産む。 7
48 妊娠 シシャモを食べると子供がたくさんできる。 湯沢市 31
49 妊娠 魚をたくさん食べる夫だと、男の子が生まれる。 男鹿市 31
49 妊娠 結婚前の娘がカレイの子を食べると、奇形児がうまれる。  31
49 妊娠 カレイの子を食べるれば背中に宿る。  28,31
50 産前 生まれる子の健康、安産、五体満足を願って、ワラビ、クルミ、イチジク、長いもの、小魚などを食べるとよい。 秋田市 31
52 産前 妊娠したら白身の魚を食べるとよい。 鹿・秋田市 31,37
52 産前 妊婦には塩引きとカツオ節の外は食べさせてはならぬ。 7
52 産前 妊婦は子魚をたくさん食べるとよい。 37
52 産前 妊婦には子魚だけ食べさせよ。 由・南・秋田市 7,31
52 産前 妊婦の食べてよいものは、カツオ節と味噌。 北・鹿 7
52 産前 妊婦は鮒を食べる。 31
52 産前 妊娠中鮒の味噌かやきを食べると、胎児によいし、乳もよくでる。 能代市 31
52 産前 妊婦は焼いた鮒に卵と豆腐を入れ、煮て食べるとよい。 31
52 産前 妊婦は味噌を付けて焼いたワカサギを食べるとよい。 31
53 産前 妊婦はアユを食べてはならぬ。 7,31
53 産前 妊婦はエビを食べると猫背になる。 7,31
53 産前 妊娠中ハタハタを食べてはいけない。 能代市・由・雄 31
53 産前 妊娠中はイカやタコを食べてはいけない。 能代市 31
53 産前 妊婦はサメを食べてはいけない。 26
53 産前 スジコや塩魚は食べてはならぬ。 鹿・山 7,31
53 産前 妊婦は海藻を食べてはいけない。 7,31
53 産前 妊婦はスジコを食べてはいけない。 31
53 産前 塩魚を食べてはいけない。 31
53 産前 妊婦の家に八ツ目を入れてはいけない。 仙・北 7
53 産前 妊婦はカレイを食べてはいけない。 37
55 安産 カツオ節のだしを使うと安産。 横手市 31
55 安産 ウナギを食べると安産になる。 秋田市 31
56 難産 タコやイカを食べると、胎児が吸い付いて難産する。 鹿・山・由 7,26,31
56 難産 ヒラメを食べると難産する。 雄・平・仙 4,7,31
56 難産 ヒラメの卵を食べると難産する。骨をはさんで卵があるからだ。 7
56 難産 カレイの卵を食べると、出産の時背痛みをする。 河・雄・由 7,31
56 難産 カレイやヒラメの卵を食べると、子を産むの時に背から産む。 7,31
56 難産 カレイを食べると胎児が背に回って産が重い。 由・南・山・秋田市 7
56 難産 カレイの子を食べると胎児が横腹に付く。 7
56 難産 カニを食べると身体が腫れて難産する。 仙・由 7,31
57 難産 サメを食べると難産になる。 31
57 難産 タラの子を食べると難産になる。 31
57 難産 タラの子とワラビを食べさすと難産になる。 仙・由 7
57 異常出産 シジミ貝を食べすぎると流産する。 秋田市 31
58 産後 産後は焼き魚だけを食べる。 秋田市 31
58 産後 産後は焼き魚を食べるとよい。 35
59 産後 産後の食べ物として宜しきものは、粥、焼き塩、カツオ節、ユバ、カンピョウ、飴、鶏卵、牛乳など。 7
59 産後 産婦の食べてよいものものは、カツオ節、ゼンマイ、ニシン。 雄・平 7
59 産後 産後絶つべき物は、ナツメ、梨、キュウリ、ナス、ソバ、生姜、油揚げ類、麺類、マス、ワラビ、ネギ、クワイ、その他不消化物。 7
59 産後 産後食べてならぬものは、梨、キュウリ、ナス、ソバ、生姜、油揚げ類、麺類、マス、ワラビ、クワイ、ハタハタ、鮭、鯉、栗、ナタ豆、昆布等。 27
60 産後 産後はハタハタの冷たい料理は食べてはいけない。 河・由・平・本荘市 7,31
60 産後 産後鯉を食べると悪い。 7
60 産後 産後鯉の生き血を飲むと回復が早い。。 鹿・本荘市・秋田市 31,37
60 産後 産後の肥立ちが悪い時は、鯉の生き血を飲むとよい。 本荘市 31
60 産後 産婦のある家では八ツ目を入れては鳴らぬ。血を吸われる。  7
60 産後 産後三日目には鮒の味噌煮を食べるとよい。 26
60 産後 出産後三日で鮒の味噌煮を食べる。 7
60 産後 産後一週間はカツオ節と味噌汁より食べてはならぬ。 7
61 産後 産後二十一日間は白身の魚を食べる。 31
61 産後 産婦が床上げするまで、海藻を食べてはならぬ。 7,27
61 産後 産後二十一日間はイカ、ナス、小豆、昆布など食べてはいけない。 31
61 産後 産後七十五日マスを食べてならぬ。 7
61 産後 産後百日はナス・茸、鯨、イルカ、黒砂糖、生魚、キナコ、柿を食べてはいけない。 31
62 産後 産後はマツモ、昆布を百日間食べるな。 7
62 産後 鯉は乳がよく出る。 28,37
63 産後 鮒の味噌かやきを食べると母乳が出る。 山・南・河・平・能代市・秋田市・本荘市 31,37
63 産後 味噌、カツオ節を入れたお粥を食べると母乳がよく出る。 南・仙・雄・平・大曲市・秋田市 31
63 産後 ホタテを味噌で煮てカツオ節を入れて食べる。
63 産後 カレイなど白身の魚を食べる。 鹿・秋田市 31,37
63 産後 母乳が出ないときは八ツ目ウナギを食べる。 秋田市 31
63 産後 鮒や鯉を食べると乳がよく出る。 秋田市・能代市・大曲市・湯沢市・横手市・鹿・平・仙・南・河 31
64 産後 魚の味噌汁を飲む。 秋田市・山 31
64 産後 産後カナガシラの味噌汁を飲むと、乳の出がよくなり精がつく。 本荘市・由 31
64 産後 鯛や小鯛を焼き味噌汁に入れて飲むと、母乳が出やすい。 本荘市・由 31
64 産後 ハゼの味噌汁を飲むと乳がよく出る。 秋田市 31
64 産後 補陀寺の木魚(フナ)を削って煎じて飲む。 秋田市 31
68 産児 妊婦がサメを食べると、中毒したり難産したり子供が不具になる。 北・山・河・平 7
68 産児 妊婦がサメを食べるとサメ肌の子がうまれる。 鹿・秋田市・仙 31,37
68 産児 妊婦がタラを食べると、しまりのない子を産む。 7
68 産児 妊婦のある時タラを食べると、子が育たぬ。 7
68 産児 妊婦が八ツ目を食べると、盲目の子を産む。 7
68 産児 妊婦がイカやタコを食べると、奇形児が生まれる。 本荘市 31
68 産児 妊婦が帯をはねたり、タコを食ってはならぬ。 鹿 2
68 産児 妊婦がカニを食べると、六本指の子が生まれる。 37
68 産児 妊婦がイカやタコを食べると、八本足の子ができる。 由・鹿・山・仙・南 7
68 産児 妊婦がタコを食べると、骨無しの子ができる。 山・仙 7,26
68 産児 妊婦がタコを食べると、疣ができる。 仙・北 7
68 産児 妊婦がスジコを食べると頭の禿げた子ができる。 山・北・雄・平 7
68 産児 妊婦がスジコを食べると子の頭に渋が付く。 北・河・南・ 7
68 産児 妊婦が鱗のない魚を食べると髪のない子ができる。 7
68 産児 卵と干し魚を同食すれば子供に蒼ができる 7
68 産児 妊婦がカレイを食べると、やぶにらみの子ができる。 7
69 産児 妊婦がカレイの子を食べると、背中に目のある子を産む。 7
69 産児 妊婦がカニを食べると生まれた子が横にはう。 7
69 産児 カニを妊婦が食べると胎児の性質が悪くなる。 山・由 7
70 産児 妊婦が数の子を食べると双子が生まれる。 7
育児
74 育児 スルメを手に持たせてしゃぶらせると、かんの虫が治まる。 秋田市 31
75 育児 ヤツメウナギを食べると、寝小便をしない。 能代市 31
76 はしか 麻疹の時サメを食べさすと、サメ肌になる。 北・鹿 7
76 はしか 麻疹の時梅干しを食べさすと、サメ肌になる。 7
76 はしか 麻疹になったらイカやタコの油料理を食べない。 大館市 31
77 はしか 種痘の治療後、桟俵の上にアカザの合い物(和え物)にイワシと赤飯をのせ、子供の頭にいだかせた後川に流す。 雄・仙 7,27
77 はしか 乳児の種痘した時は、その母はイワシ、油揚げ、餅などを食べてはならぬ。 7
食生活
79 食生活 魚は「一焼き、二なます、捨てようより煮て食え」 秋田市 31
79 食生活 魚を殺す時は「エビスさん」と三回唱える。 31
79 食生活 贈り物をする時は魚の背びれの干物を付ける。 本荘市 31
79 食生活 サバの生ぐされ(夏は光っていても気をつけろ)。 36
80 食生活 ドジョウは引き返してもご馳走になれ。 7
81 食生活 ハタハタを煮る時、焼く時、馬の息かかるほど少し。 天王町・若美町で採集
81 食生活 ハタハタ田楽は切り上げの日まで食ってはならぬ。 32
81 食生活 ハタハタの田楽は漁期には食わぬ。 男鹿市北浦で採集
83 食生活 ヨノコ(イクラ)汁は後から食え。 22
83 取り合わせ 大根おろしと焼き魚。 秋田市 31
83 取り合わせ ホウレン草とカツオ節。 秋田市 31
84 取り合わせ 味噌汁とワカメ。 31
84 取り合わせ 魚と生姜。 秋田市 31
84 取り合わせ イカと生姜。 能代市 31
84 取り合わせ 貝と酢(腹痛にならない)。 男鹿市 31
84 取り合わせ 昆布と酢味噌。 秋田市 31
84 取り合わせ 昆布とスルメ。 秋田市 31
84 取り合わせ 昆布とニシン。 秋田市 31
84 取り合わせ 昆布と大豆。 秋田市 31
保健
88 長生き ドジョウに豆腐を入れた味噌汁を食べると健康になる。 秋田市 31
88 長生き ヤツメウナギを食べると体が温まる。 31
88 長生き ウナギを食べると元気になる。 秋田市・横手市 31
90 病除け 同じ年の男女が、ニシンを肴にして一合の酒を飲むと悪病除け。 7,31
91 歯・目・髪・声・背 魚の鰭を食べると髪が美しくなる。 7
食い合わせ
93 腹痛 クルミとハタハタ。 4
93 腹痛 カキ(貝)と餅。 8,16,31
94 腹痛 柿とカニ。 仙・雄、由 31
94 腹痛 柿とハタハタ。 大館市 31
94 腹痛 梅干しとスルメ。 由・山 31
94 腹痛 梅干しとウナギ。 能代市・秋田市・仙・雄 4,31
94 腹痛 梅干しとイカ塩辛。 秋田市 31
94 腹痛 梅干しとイカ。 秋田市・本荘市・大館市・男鹿市・南・山・河・由 7,31
94 腹痛 梅漬けとイカ。 秋田市・雄 31
94 腹痛 梅漬けとタコ。 鹿・北・山・南・由・平・秋田市 7,31
94 腹痛 スイカとカニ。 秋田市・南・仙 31
94 腹痛 スイカとマグロ。 7
95 腹痛 スイカとウナギ。 31
95 腹痛 スイカと干し鱈。 36
95 腹痛 カニと氷水。 秋田市・本荘市・男鹿市・南・山・雄・由 4,31
95 腹痛 カニと天プラ。 男鹿市 31
95 腹痛 カニと赤飯。 36
95 腹痛 カニと餅。 秋田市 31
95 腹痛 カニと蕗。 7
95 腹痛 松茸とアサリ。 山・平・本荘市 7,31
95 腹痛 茸とエビ。 7
95 腹痛 茸とタニシ。 7
96 腹痛 ソバとタニシ。 31
96 腹痛 イワシとタニシ。 36
96 腹痛 氷とタニシ。 36
96 腹痛 シソの実と鮭。 31
96 腹痛 ホウレン草とフグ。 男鹿市 31
96 腹痛 カボチャとドジョウ。 7
96 腹痛 カボチャとサバ。 31
96 腹痛 ゴマとハタハタ。 31
96 腹痛 卵とシイラ。 4
96 腹痛 タコとワラビ。 鹿・秋田市 7,31,36
97 腹痛 タコとゴマ。 7
97 腹痛 スモモとウナギ。 7
97 腹痛 スモモにサバ。 鹿・平・仙・山・由・北・雄 7
97 腹痛 鯉とシソ。 7
97 腹痛 ニシンと桑の実 7
97 腹痛 赤貝にツクシ。 7
97 赤貝とツクシ。 31
97 タニシと豚肉。 鹿 7
98 タニシとゴマ。 南・平・河・由・北・秋田市 7,31
98 ソバとタニシ。 仙・平・由・秋田市 7,31
98 スイカとサンマ。 31
98 タコと卵(消化を害する)。 31
98 クルミと鮭。 鹿 7
98 下痢 梅干しとイカ。 秋田市・横手市 31
98 下痢 イカと柿。 31
99 下痢 スイカとイカの天プラ。 秋田市 31
99 下痢 スイカとカニ。 秋田市 31
99 下痢 カニと氷。 秋田市・由・南 31
99 下痢 カキ(貝)と餅。 秋田市 31
99 下痢 鮎とゴボウ。 36
100 中毒 ナツメとエビ。 仙・雄・秋田市・本荘市 7,31
100 中毒 ナツメとネギ。 平・仙・北 7
100 中毒 ナツメとカニ。 仙・北・本荘市 7,31
100 中毒 スモモとウナギ。 11,12,20
100 中毒 梅とエビ。 31
100 中毒 青梅とアワビ。 北・山 7,31
100 中毒 青梅とウナギ。 7,11,12,20,31
100 中毒 青梅とマグロ。 雄・山 7,31
100 中毒 梅干しとスイカ。 31
101 中毒 スイカと干しタラ。 秋田市 31
101 中毒 スイカとサンマ。 7
101 中毒 スイカと刺し身。 7
101 中毒 スイカとウナギ。 秋田市・能代市・北 7,31
101 中毒 タコと梅の実。 31
101 中毒 タコとカニ。 7
101 中毒 タコとイカ。 7
101 中毒 春と土用後の沢ガニ。 7
102 中毒 瓜とタニシ。 仙・南・平・由 7,31
102 中毒 ニンジンとウナギ。 平・山 7
102 中毒 餅とタニシ。 南・秋田市 7,31
102 中毒 餅とハタハタ。 鹿・秋田市 7,31
102 中毒 餅とカキ(貝)。 31
102 中毒 数の子と柿。 大曲市・南 4
102 中毒 鯛と椎茸。 7
102 中毒 カニと柿。 山・南・平・秋田市 7,11,12,14,17,20.31
102 中毒 カニと天プラ。 7
102 中毒 カニと椎茸。 31
102 中毒 カニとタニシ。 7
102 中毒 カニとナス。 平・北・山 7,31
103 中毒 カニとアイスクリーム。 能代市 31
103 中毒 カニと氷水。 本荘市・秋田市・由・平・南 7,11,12,14,17,20.31
103 中毒 シイラと卵。 雄・平 7
103 中毒 鮒と辛子。 7
103 中毒 ウナギと酢。 平・仙・北・由・秋田市 7
103 中毒 ウナギと銀杏。 平・山 7
103 中毒 ウナギと牛乳。 7
103 中毒 ナマズとコンニャク。 秋田市 7
103 中毒 サバと柿。 北・南 7
103 中毒 八ツメとネギ。 7
103 中毒 八ツメと銀杏。 7
103 中毒 タニシとトウモロコシ。 北・雄・秋田市 7,31
103 中毒 ハタハタとゴマ。 7
103 中毒 蛤にミカン。 北・南・秋田市 7
104 中毒 杏とサバ。 平・南 7,31
104 中毒 カボチャとウナギ。 7
104 中毒 カボチャとドジョウ。 平・山 4
104 中毒 ニラとタニシ。 7
104 中毒 竹の子とタニシ。 7
104 中毒 ソバと鯨。 平・南 7
105 発疹 エビとナツメ。 31
105 死亡 フグと夏菜。 山・仙 7
105 死亡 ハタハタとゴマ味噌。 仙・北・雄・平 7
105 死亡 鮎とゴボウ。 鹿 7
105 死亡 柿とエビ。 7,31
106 死亡 カボチャとカニ。 仙・平 7
106 死亡 カボチャと生タコ。 秋田市 30
106 死亡 梅干しとウナギ。 7
106 死亡 カニと赤飯。 仙・由 7
106 死亡 牛肉とナマズ。 7
106 死亡 ミカンとウナギ。 鹿・平 7
106 回虫 八ツ目と鶏肉。 7
106 回虫 フグと小豆飯。 鹿・南・山 7
107 眼病 鮎とゴボウ。 鹿・南・山 7
107 鮒とケシ。 7
毒・中毒・毒消し
108 中毒 青梅とウナギは中毒する。 14
108 中毒 マグロの中毒には生卵一個飲むとよい。 鹿 7,31,37
109 中毒 ハタハタずしで食あたりしそうな時、酒を飲む。 31
109 中毒 魚の食あたりには、串柿の煎じ汁を飲ませる。 31
109 中毒 フグ毒で体がしびれる時、体を土の中に入れる。 湯沢市 31
109 中毒 魚、鳥の中毒にはワサビがよい。 31
110 毒消し 魚の中毒の時、その魚を黒焼きにして食べると治る。またその汁を飲めば治る。 雄・由 7,11,12,14,20
病気
111 病気になる・病気が治らない・病人が絶えぬ 朝食に魚肉を食べてはならぬ。病気でやむなき時は、卵を白ナス、カツオ節を松節、雑魚叩きをカマボコといって食べる。
112 同上 カニが縁の下に入れば病人は治らぬ。 秋田市 7
113 同上 流し場の尻にドジョウや生きた魚を入れると、病人が絶えない。 秋田市・平 7
115 胃腸病 小さいドジョウを生きたまま飲むと胃腸によい。 秋田市 31
118 黄疸 黄疸にシジミ貝。 7
119 風邪 風邪を引いた時は、カツオ節の味噌汁とキャノコマンマ(お粥に卵と味噌、砂糖を入れたもの)を食べると治る。 31
126 肝臓病 シジミ貝は肝臓病によい。 秋田市・南 31
126 眼病 タニシにいたずらすると目が悪くなる。 7
127 眼病 ヤツメとミカンは目によい。 秋田市・本荘市・男鹿市・平 7,31,37
128 眼病 タニシを眼病の者が食べると不動尊の罰が当たる。 象潟町上郷 7
130 失明 ヒラメを食べると片目になる。 7
135 下痢 エゲシ(海藻)味噌汁を食べると下痢が止まる。 本荘市 31
136 高血圧、脳卒中、中風 海藻を食べると血圧が下がり、中風にならない。 仙・南 31
137 同上 胡麻汁でタニシを食べると中風になる。 7
141 骨膜炎 十二歳ぐらいまでイカ、納豆、昆布を食べさせぬと、骨膜炎には一生かからぬ。 31
142 神経痛 フグの胃をアルコールに溶いて付ける。 31
145 腎臓病 タニシの味噌汁を飲む。 能代市 31
153 胆のう シジミ貝の味噌汁を飲む。 能代市 31
155 伝染病 カニの甲を門口に吊すと疫病が入らない。 6
155 伝染病 カニの甲、玉ネギ、ニラを入り口に吊す、。 7
156 糖尿病 鱈の目を食べる。 31
158 寝汗 アサリやニンニクを食べるとよい。 31
162 のど のどに骨が刺さった時は、頭の上にトゲを上げる。 28
162 のど 頭の上に魚の親骨をおけば取れる。 仙、山 7
162 のど 尾ヒレを頭にのせる。 7
162 のど 頭の上に魚のトゲをのせ、皿で水を飲む。 7
162 のど 親骨を上げてご飯を食べる。 7
163 のど 頭の上に味噌を上げると自然に取れる。 7
163 のど トゲ(魚の骨)をのどにひっかけた時は、ご飯を鵜呑みにする。 秋田市・仙・平・南 31
163 のど のどに魚のトゲを刺した時は、水を入れた椀に障子や戸縁の塵を入れて飲むがよい。 仙、山 7
166 歯痛 イカの骨を食べる。 秋田市 31
167 肺炎 鯉の生き血を飲む。 31
169 腫れ物、出物 生きたドジョウ二匹ぐらいすり鉢ですって皮をとり、肉の部分に黒砂糖を黒くなるくらいすり混ぜ、布で包み腫れたところに貼る。 31
170 腫れ物、出物 女がヤツメを食べると瘡蓋がでる。 鹿 7
170 腫れ物、出物 魚の目を食べると魚(うお)の目ができる。 鹿・南・雄・平 4.7
174 あかぎれ・ひび 沢ガニをつぶして塗るとよい。 37
175 漆かぶれ つぶしたカニの汁を塗る。 31
175 漆かぶれ 沢ガニをつぶして塗る。 能代市 31,36,37
175 かぶれ 沢ガニをすりつぶして塗る。 本荘市 31
177 しもやけ 沢ガニをすりつぶして塗る。 秋田市 31
180 貧血 血の足りない人は鯉の生き血を飲む。 31
181 海藻を食べると髪によい。 本荘市・秋田市・北 31
190 痩せる ウナギは夏痩せの薬。 雄・平 4,7
怪我
196 マスの塩漬けを食べると三年前の古疵(きず)が出る。 7
葬礼・死
205 葬礼  死忌三十五日まで魚を食わないで精進した。 36
205 葬礼  ナカオリといい三つ日、七日あたりに魚を食う日があった。 36
206 葬礼  精進日に魚を食えば口が曲がる。 14
教訓
211 教訓 イワシの頭も一頭。 30
211 教訓 イワシの頭も信心から。 6,11,34
211 教訓 イワシ売り進まず、塩売り進む。 17
212 教訓 魚心あれば水心。 11,30
213 教訓 おかでハタハタ。 17
213 教訓 賢け雑魚陸へ上がる。 30
213 教訓 カニ、甲羅だけ。 1,3,17,24
214 教訓 切れても錦、腐っても鯛。 6,18
214 教訓 腐っても鯛は鯛。 30
214 教訓 五月の鯉の吹き流し。 30
217 教訓 水魚の交わり。 30
217 教訓 タコの共食い。 30
222 教訓 猫にカツオ節。 17,30
222 教訓 のぼれば下る川雑魚。 17
222 教訓 のぼれば下る堰きの雑魚。 23
225 教訓 飯粒で鯛。 14
人間観察
231 ずうずうしい 越え場のカジカ。 1,6,24
232 多弁 ササメ鳴らす。 角館町 1,2,24
233 もうけ エビで鯛を釣る。 20,30
吉凶
234 魚が飛ぶ夢を見ると吉事あり。 17
俗信
244 俗信 魚の夢は喧嘩がある。 28
244 俗信 魚が沢山獲れた夢を見ると、人と争いごとがあるから気を付けること。 八郎潟町、天王町、若美町で採集
246 信仰 庚辰の日には魚類を食べてはならぬ。 7
246 信仰 庚辰の日に魚食うと口曲がる。 6
250 神社 三島神社の氏子はウナギを食わない。 中仙町長野 7
254 占い ハタハタを焼いて口を開けば豊漁、反対不漁。 3
259 火事 沢ガニをとって来て家におくと、夜火を吹いて火事になる。 7
259 火事 初タニシで屋根を越せば火事にならぬ。 雄・平 7
259 火事 春のタニシを屋根越しに投げると火事にならぬ。 雄・平 6
260 地震 地震は地下のナマズの仕わざ。 仙・雄・平 7
260 地震 ナマズが騒ぐと地震が起きる。 30
比喩・形状
263 比喩 トドのつまり。 30
264 形状 カニは月夜の間は肉が減ずる。 4
264 形状 ブリコ繋ぎ。 1,3,24
文献
N0.
1 「横手平鹿総合郷土史」(明治44〜大正2執筆)東洋書院 昭和56・6
2 「秋田県鹿角郡宮川村俗信集」内田武志 方言と土俗一巻 盛岡市 橘正一 昭和5・12
3 「秋田角館地方の禁事と呪吸占事」武藤鉄城 郷土研究五巻四〜五号  郷土研究社 昭和6・7〜9 
4 「続横手郷土史」横手町役場 昭和8・10
5 「秋田地方の俗信」(仙北郡中川村)小玉暁村 田舎十号 大阪市住吉土俗研究会 昭和9・12 
6 「総合郷土研究・秋田県」県師範学校・県女子師範学校 昭和14・4
7 「秋田県の迷信俗信」東北更新会県支部 昭和14・9
8 {牛島町郷土史」(秋田市)堀井一 秋田市牛島小 昭和25・11
9 「榊史話」(能代市東能代)刊行会 昭和28・2
10 「河辺町郷土史」(河辺郡)町役場 昭和37・5
11 「大正寺村郷土史」(河辺郡雄和町)町役場 昭和38・3
12 「阿仁合町郷土史」(北秋田郡阿仁町)工藤由四郎編刊 昭和38・10
13 「羽後町郷土史」(雄勝郡)町教委 昭和41・3
14 「大内町郷土史」(由利郡)町役場 昭和43・1
15 「村の天気予報」深井二郎 秋田魁新報 昭和43・10・28 夕刊
16 「雪国民俗 第四集」秋田経済大学 昭和43・11
17 「象潟町郷土史」(由利郡)町教委 昭和43・12
18 「飯田川町百年のあゆみ」(南秋田郡)町役場 昭和44・10
19 「土崎史談」第十一号 秋田市土崎史談会 昭和45・10
20 「雄和町史」(河辺郡)町役場 昭和51・6
21 「太田町百年史」(仙北郡)町役場 昭和51・7
22 「幡野の俗信雑語集」 その一 湯沢市幡野郷土史クラブ編 幡野公民館刊 昭和52・3
23 「八郎潟町史」(南秋田郡)町役場 昭和52・11
24 「角館方言アジャラコ談義」遠藤純 しだれ桜かくのだて二〜六号・角館桂の里刊 昭和53・4〜55・4
25 「秋田のことわざガッコほめらば」(秋田市)北条忠雄編刊 昭和53・8
26 「山本町史」(山本郡)町役場 昭和54・2
27 「秋田のお産と結婚」ぬめひろし・長山幹丸 秋田文化出版社 昭和54・9
28 「若美町史」(南秋田郡)町役場 昭和56・12
29 「秋田の技・漁業」渡邉一 秋田魁新報 昭和57・6・28 夕刊
30 「田代町史資料・田代の諺」(北秋田郡)町役場 昭和59・3
31 「あきた民間療法の言い伝え」島田彰夫 秋田市無明舎出版 平成元・1
32 「八森町史」(山本郡)町教委 平成元・12(日付ナシ)
33 「小友・石沢の民俗」(本荘市) 平成2・2・25
34 「子吉地区埋田・葛法の民俗」(本荘市) 平成3・3・30
35 「八幡平の民俗」(鹿角市) 平成元・3・31
36 「花輪地区の民俗」(鹿角市) 平成2・9・10
37 「十和田の民俗」(鹿角市)上下 平成4・1・10、平成4・1・30