China communication

 秋田県人事課および国際交流課で実施している職員海外派遣研修事業で、山本総合農林事務所土地改良課技師・田中 明徳君が中国へ派遣されています。彼から中国の最新情報が届きましたので、エジプト通信に続いて中国通信を開設することにしました。

 田中君は、中国通信の開設にあたり、最新情報の取材に燃えていますが、肝心のデジカメやスキャナがなく、リアルタイムに画像が送られてこない。既に中国通信2の写真のコメントは届いたのですが、画像は航空便。届き次第、最新の画像を中心にお伝えしますので、乞うご期待ください。


今回の研修目的は、
1.蘭州大学で中国語を体系的に学ぶとともに、現地での生活を通じた実践的な中国語コミュニケーション能力を獲得すること。
2.蘭州市での生活を通じて現代中国社会への理解を深めるとともに、甘粛省の行政、産業、文化等を視察することにより、今後の交流に資する知識を獲得すること。甘粛省人民政府での短期間の実務研修を実施すること。

研修期間は、9月10日から12月9日までの3ヶ月間。
派遣人数は、2名。
2000年10月12日 第1報


 
蘭州に来てから1ヶ月が経過し、中国の国慶節も終わり、人の流れも収まり、生活にも慣れて少し落ち着いたところです。こちらに来た当初は、気温の変動の大きさ、大気の悪さのため風邪を引いたりしましたが、現在は元気です。中国では、風邪薬、整腸薬は必需品です。生水に十分気をつけていても、日常の食べ物が辛いものが多いですし、衛生状況の面などからも胃腸の調子を崩すことがあります。最近は蘭州でただ1件の日本人が経営する日本料理店に顔を出す機会が多くなりました。

 蘭州は、人口250万人、中国北西部では、西安に次ぐ大都市です。日本でいうと名古屋くらいの都市の規模でしょうか。また、国内有数の工業都市でもあります。農業に関しては、稲作よりも、畑作、果樹栽培が盛んであり、街中で見かける果物も種類が豊富です。毎日の生活において気を遣うことは、第一に食事、第二は道路の横断でしょうか。これは、冗談ではなく、人間よりも車が優先という感じです。信号機は市内に数カ所しかなく、横断歩道を渡っていても車は止まりません。道幅も広いですから、ある意味で命懸けなのです。街中は、車の警告音が鳴り止むことはありません。しかし、治安は比較的良いのではないでしょうか。

 私が学んでいる蘭州大学は、国の重点大学の内の1校で、原子核物理をはじめとする応用物理学、応用化学などの分野では、国内トップレベルの実力を有しており、アメリカでの科学雑誌にも論文が掲載されるなど全国各地から有能な学生を集めている国立総合大学です。中国での大学進学率は、日本と比較してもかなり低いです。よって、ここに在学している方々は、将来、中国国家の中枢や海外で重要な役割を果たすに違いありません。

 現在、蘭州大学では、大学院で歴史を専攻されている京都出身の永田さん、茨城県出身で将来、日中間での貿易関係の仕事を目指す拓殖大学の佐藤さん、交換留学でいらしている富山大学の福本さん、東京からいらしていて世界一周の第一弾として蘭州にきている成田さん、朝日新聞の派遣研究員としていらしている萩原さん、北村さんといった日本人の方々がいらっしゃいます。また、デンマーク人のミカルさん、蘭州出身の王阿夫御夫妻は、秋田大学の卒業ということで、いろいろと秋田の話題で盛り上がっております。

 また、蘭州大学の学生の方々との交流もさまざまあり、友人もたくさんできました。蘭州大学の学生さんをはじめ、学校関係者、蘭州市民の方々の心の温かさと優しさをひしひしと感じております。そして、甘粛省人民政府の方々の手厚いご支援を頂いております。

 私の今回の目的は、単に中国語の学習ばかりでなく、今後の甘粛、蘭州、秋田の友好交流、中国、日本との将来的な友好関係、国家間の安定を計っていくための方向性を自分なりに探ることであり、「地方の時代」と言われてる中で、秋田県という地方自治体が果たせる役割を見いだすことであります。

 甘粛省内現地視察も予定しておりますので、省内の農村の状況等も視察したいと考えております。
 北秋田地方部県民生活室の島本主任も元気でおります。国際経験とさまざまな知識を持たれている島本さんからもいろいろな話しをして頂き、刺激を受けております。

 帰国は、12月9日を予定しておりますが、12月に入りますと北京にも数日間滞在の予定です。
 とりあえず、近況のご報告までとさせていただきます。


 平成12年10月12日
  蘭州大学 留学生 田中 明徳
 (山本総合農林事務所土地改
良課技師)