China communication 5 (The most last round)
 2000年12月11日UP

今日は、中国通信最終回、
甘粛省内の農業と農村についてお伝えします。

 甘粛省の農業生産は、畑作物、果物が主であり、稲作はごく一部に限られています。
 畑作では、小麦、大麦、とうもろこし、芋類、豆類となかなか豊富です。
 街中の商店に並べられる野菜の種類もたくさんです。
 また、果物も、りんご、みかん、バナナ、ぶどう、ザクロ、夏にはすいか、メロンなどがあり、こちらもさまざまな種類があり、広東省、福建省などの省外にも出荷されています。

 冬場には、ビニールハウスでの栽培、近年、水耕栽培技術への関心が高まっているようです。

 今日訪問した農村は、蘭州から列車で6時間、甘粛省の東のはずれ、蘭州と西安の中間地点に位置する天水市です。

 天水駅から車で40分、天水街亭温泉の近くの農村です。ここでも、小麦、とうもろこし、豆類、白菜などが生産されています。

 また、りんごの産地として知られていて、水がきれいで美人が多いことで有名です。天水は、甘粛省内でも農業所得が比較的低い所です。生活もけっして楽ではありません。

 農作業機械も少なく、機械化農業などは、かなり先の話のようです。牛と馬ががんばっています。山々の段々畑や、平地に緑が広がっていますが、これは来年の5〜6月に収穫を予定している冬小麦です。作付されて間もないものです。

 また、一軒の農家にお邪魔しました。そこでちょうど養鶏小屋を作っておられたので、少し手伝わせていただきました。ぶら下げて干しているとうもろこしは、養鶏の飼料です。

 家庭内で使用する水は、地下水を汲み上げます。洗濯は、近くの川まで行っておこないます。家の中は、七輪で暖をとりますが、寝る時には床に暖が入るようです。オンドルみたいなものですね。
 ここ数十年で、母なる川・黄河の水量が減少傾向にあります。工業化の進展、生態系環境の悪化などの原因が考えられますが、稲作が盛んな黄河下流域、山西省、河南省では深刻な問題となってきています。また、急速に砂漠化も進行しています。

 北京の中心部から80〜100kmほどの所まで、砂漠化が進んでおり、植林やさまざまな対策が行われていますが、進行に追いつけず、また、水手当ても十分ではないことなど、なかなか思うようには対策が進んでいないというような状況のようです。

 このように農業と環境は、密接に関連しているのです。

 今回の研修は、3ヶ月間という短期間でしたが、
 多くの方々に出会い、文化や習慣を吸収し、中国の方々の心の温かさに触れ、
 たいへん貴重で有意義な時間を過ごすことができました。

 中国大陸は、非常に大きいです。
 また、それに比例するように、人々の心も寛大であり、
 おおらかであるように思います。

 他国の文化や習慣に、良し悪しをつける必要はありません。
 また、意味もありません。

 中国にいながら古里、秋田を考えるとき、
 自然の豊かさ、人々のぬくもりのすばらしさを改めて実感します。
 文化や習慣、言葉は違えども、人間として目指すところは同じなのです。
 これからも、中国と日本が手と手をとりあって、
 良好な関係を築き上げていくことを期待したいと思います。


 最後に、今回の研修に際して、お力添えと、ご協力くださいました甘粛省人民政府の皆様、甘粛省・蘭州市民の皆様、学校関係者、多くの友人の皆様、秋田県の関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

                          〜ありがとうございました〜
 中国通信を取材するに当り、お世話になった方々です。
改めてお礼を申し上げます。
田中君の中国通信が、今後の日中友好の一助になれば幸いです。