秋田県中山間地域活性化フォ−ラム

〜集落の和がひらく農山村の新たな力U〜


 平成16年12月20日(月)、「秋田県中山間地域活性化フォ−ラム」が「中山間地域等直接支払制度」の5ヶ年間の活動状況を検証するとともに、模範的な活動を顕彰して関係者の意欲高揚と制度継続の意識を深め、この制度が幅広い県民の皆さんの理解のもとに継続していくことを目的として開催されました。
 このフォ−ラムでは、中山間地域等直接支払い制度を活用した集落機能の維持強化に関する優良活動3事例が発表され、3部門、6集落の活動が表彰されました。
 記念講演では、キャスタ−・エッセイストの福島敦子さんが「農村への思い」という演題で記念講演を行いました。
 このフォ−ラムには県内各地から約260名の方々が参加しました。
フォ−ラム会場 寺田知事のあいさつ
フォ−ラム会場 寺田知事のあいさつ
宍戸審査委員長の審査講評 福島敦子さんの記念講演
審査委員長 宍戸豊和さん の審査講評
記念講演する福島敦子さん

秋田県中山間地域活性化優良事例表彰地区


○農業生産活動部門
市町村名 集落協定名 キャッチフレ−ズ
上小阿仁村  上仏社 農地を守る法人化に向けて
鳥海町  上直根 農作業受託組織を中心とした集落の輪(和)
湯沢市  湯沢市須川 無人ヘリオペレ−タ−の育成など多彩な活動を展開中
表彰状を受け取る斉藤勝義さん 表彰状を受け取る村上正亀さん 表彰状を受け取る渡辺良治さん
上仏社集落協定
表彰状を受け取る 斉藤 勝義さん
上直根集落協定
表彰状を受け取る 村上 正亀さん
湯沢市須川集落協定
表彰状を受け取る 渡辺 良治さん

○多面的機能活動部門
市町村名 集落協定名 キャッチフレ−ズ
八森町  八森町JA秋田やまもと八森支店 地域内の関係者が連携した広域的な取り組み
象潟町 環境にやさしい農業の推進
表彰状を受け取る金田勝敏さん 表彰状を受け取る須田和夫さん
八森町JA秋田やまもと八森支店集落協定
表彰状を受け取る 金田 勝敏 さん
関集落協定
表彰状を受け取る 須田 和夫 さん

○活き活き活動部門
市町村名 集落協定名 キャッチフレ−ズ
田沢湖町 平蔵沢 復活した梵天
表彰状を受け取る堀川清昭さん



 平蔵沢集落協定

 表彰状を受け取る 堀川 清昭 さん

秋田県中山間地域活性化取組事例発表


○農業生産活動部門   

 上小阿仁村 上仏社集落協定
  〜農地を守る法人化に向けて〜
取り組み内容  協定参加者を中心として、農地の遊休化の防止と農作業効率の向上を図るため大豆の団地化に取り組んでいる。また、協定参加者全員で水路・農道等の草刈り等の管理作業を年数回行っている。
 また、県及び農協等の関係機関の指導を受け、検討を重ね、特定農業法人を設立(平成15年8月)し、利用権設定面積23.3ha、農作業受委託面積2.2haの集積を行った。平成16年度からは水稲と大豆のブロックロ−テ−ションを行い余剰労力を活用しベイナス、比内地鶏、食用ホオズキ等の生産拡大に取り組んでいる。
取り組みによる効果  本制度での活動が契機となり、永続的な集団営農の組織化への移行から農用地の利用権設定・農作業受託による集積により大規模な水田経営を目標とした特定農業法人「上仏社営農組合」が設立された。また、水稲の共同作業・大豆の団地化を図ったことで農作業の効率が向上している。今後は、省力化により生まれた余剰労働力を活用し野菜・椎茸・比内地鶏などの複合経営にも取り組むこととしている。
優良事例発表する斉藤勝義さん 優良事例発表する斉藤勝義さん
優良事例発表する 斉藤 勝義 さん


○多面的機能活動部門   

象潟町 関集落協定
 〜環境にやさしい農業の推進〜

取り組み内容  乗用畦塗機を1台購入し、油代負担程度で協定参加者に貸し付けすることで低コスト化を推進。(約30ha)
 自然と人に優しい農業が注目されている中、協定農用地のうち6.8haで減農薬農法を実践しており、更にそのうち1.3haで200羽の真鴨を放す「真鴨農法」を実施している。交付金から鴨の購入経費の一部を助成している。
 農道水路の維持管理、畦畔の除草並びに景観作物の作付けを実施し、農地管理を徹底している。
取り組みによる効果  共同作業により、農道・水路・畦畔の維持管理状態が協定締結前に比べ格段に良くなり、乗用畦塗機を共同利用することで、作業量軽減と時間短縮ができた。費用負担も少額で済むため、協定参加者の農作業意欲が増すことにもつながった。
 真鴨を放している水田については、以前は農薬を8Kg/10a程度投入していたが、現在は農薬は一切使用しておらず、ホタル、トンボ、カエル、クモといった昆虫類が目立つようになったほか、生産されている米についても、収量は平年より90Kg/10a程度減少したものの、1俵当たり単価は約21,000円と、1俵当たり5,000円程度も高値で取引されるようになった。
 集落内での話し合いの場が増え、農家同士のコミュニケ−ションが以前よりも密になった。
優良事例発表する相馬央さん 優良事例発表する相馬央さん
優良事例発表する 象潟町農林水産課 相馬 央 さん 

○活き活き活動部門
   

田沢湖町 平蔵沢集落協定
 〜復活した梵天〜
取り組み内容  農業生産活動、米生産は各人管理であるが、転作地(自己保全から景観形成)は、6人の共同による刈払い、その後のトラクタ−耕起、コスモスの植え付け、管理は共同作業で行っている。
取り組みによる効果  このような中で、直接支払い交付金を利用して、平成12年度は、水路とため池の補修、平成13年からはコスモスの植え付けと、構成員を含めた集落全体の話合いのなか、神社に伝わる梵天の復活の話があり、その後梵天作りや梵天歌を長老から聞きながら復活に成功した。
優良事例発表する千田吉栄さん 優良事例発表する千田吉栄さん
優良事例発表する 千田 吉栄 さん

※「取り組み内容」・「取り組みによる効果」は秋田県中山間地域活性化フォ−ラム資料より転載。


編集:秋田県農林水産部農山村振興課中山間地域対策班