秋田県中山間地域土地改良施設等保全対策事業
(ふるさと水と土基金・棚田基金)

 平成17年6月26日(日)秋田県平鹿郡大森町の塚須沢集落で実施した「グランドカバープランツを使った草刈りの省力化を実践するワークショップ」のその後の生育状況報告(その2)です。
 田んぼが整理されたり、水路が整備されたりして、農作業の省力化は少しずつ図られていますが、どうしても手間のかかる作業にならざるを得ないのが畦畔や水路溝畔の草刈りです。
 特に中山間地域のように、落差が大きく法面の長いところでの作業は、重労働であり危険も伴います。
 そこで、これを解消するひとつの方法として、一般にグランドカバープランツと呼ばれる低草丈の植物で地面を覆い、背丈の高い雑草を抑制するという方法が各地で試されています。
 今回は8月30日(定植から65日)と10月6日(定植から102日)の生育状況を報告いたします。
 
 多年草ではありますが、全体的に、10月になると花も落ち、葉の色も茶色がかって来ています。

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10/6

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6/26  塚須沢集落のあるお宅の庭では、畑の法面に先代か先々代かが植えたというユリ科の多年草リュウノヒゲ(玉竜)と思われるものが繁殖していました。
 一部ではこれもグラウンドカバープランツとして活用されているようです。
   
7/13
   
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10/6  持ち主によれば、特に手入れはしていないものの、毎年生えているとのこと。今回植えた5種類の苗も、数年後にはこのように覆ってくれることを期待しています。
 また、このリュウノヒゲについても今後の活用が可能かどうか、検討する価値がありそうです。

  中山間地域をはじめとする農山村地域では、農業者による営農、地域や集落の共同活動を通じて、土地改良施設(農業用用排水路.ため池.農道.堰など)や農地を中心とした地域資源を適切に維持・保全してきました。しかし過疎化・高齢化・担い手減少・担い手への作業の集中などにより、集落機能の弱体化、維持管理水準の低下を招き、地域農業の維持のみならず、災害の防止や水源の涵養など国土保全上の重要な役割、美しい景観の形成や伝統文化の継承などの多面的機能の維持が農家のみでは困難になってきています。
 県ではこのような状況を改善するために、「秋田県中山間地域土地改良施設等保全対策事業」を実施しており、平成16年度には「2004秋田県中山間ふるさと水と土フォーラム」や、「現地見学会」などを実施したり、「新・田舎人」による広報活動等も実施してきました。そして今年度、実際に農家を中心とする地域住民と、地域以外の住民が協力・協働して中山間地域の多面的機能の維持活動を実践しようと、今回のワークショップを開催しました。この取組については、平成17年度の「2005秋田県中山間ふるさと水と土フォーラム」や、「現地見学会」でも報告しました。
 塚須沢地区でのこのワークショップの成果を活かしながら、また平成18年度以降も同様の取組を検討していきます。

編集:秋田県農林水産部農山村振興課定住環境整備班

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