しぜんはおっかなくて、でもやさしいおかあさん

 
 9月10日・11日の2日間、秋田県は阿仁町、水土里ネット秋田と共催で、秋田市と阿仁町を会場に「2004秋田県中山間ふるさと水と土フォーラム」を開催しました。
 このフォーラムは、中山間地域の農地等の持つ多面的機能の役割や維持、その活性化等について、広く県民に関心を持ってもらおうと、ふるさと水と土基金・棚田基金を活用して開催したもので、意見交換会や現地見学会を通じて、自然と上手に共存しながら維持されてきた中山間地域について、先人たちが培ってきた暮らし、風土、伝承文化といった民俗学的な切り口から考えてもらうことをねらいとしたものです。
 このフォーラムには、2日間を通じて、のべ280名の方が参加しました。

ふるさと水と土フォーラム
(秋田市:秋田拠点センターALVE(アルヴェ)きらめき広場にて)

  1日目は秋田市のALVE(アルヴェ)で、基調講演・意見交換会などが開催されました。
9/10のプログラム
開会挨拶 県農林水産部 黒子参事
基調講演 (独)農業工学研究所 山下裕作主任研究官
意見交換会
パネラー
農業 柴田誠さん 阿仁町戸鳥内
ミュージシャン
神楽研究家
三上敏視さん 札幌市
NPO法人理事長
ネイチャーガイド
村田君子さん 森吉町
(独)農業工学研究所 山下裕作さん つくば市
コーディネーター
阿仁町助役 吉田茂さん 阿仁町
講   談 講談師 神田山陽さん
ラ イ ヴ 音楽ユニット MICABOX(マイカボックス)  
     featuring AYAKO TAKATO   

基調講演 テーマ:
「中山間地域の活性化に活かそう、稲作と文化(神・祭・伝統芸能)」

山下裕作さん
講演要旨:

 伝統や伝承には力があります。中山間地域の農家で農業に関して聞き取り調査をしても、なかなか後ろ向きで否定的な意見ばかりが出て来てしまうのが現状ですが、農村で生活している方々が直接体験してきた生活の中の伝承文化・伝統芸能といった切り口から調査をすると、実際には明るくて楽しくてとてもためになる生活の知恵が沢山詰まっていることに気付きます。そしてそういう話をきちんと聞きだしていくことでその語り手である農村部の高齢者の方々が元気になっていくこともありますし、同時にそれらを私たちの生活に活かしていくことで私たちの生活も豊かになるはずです。秋田県には魅力的な文化をもつ地域がたくさんあります。その集落それぞれに伝わる生活の中の知恵や伝統芸能などをきちんと掘り起こし、地域独自に活かしていくことが必要だと思います。

 

意見交換会
<主な意見>
テーマ:
「自然と共生を図りながらすすめる中山間地域の創造」

柴田誠さん
 中山間直接支払い制度などを活用して地元も必死に中山間地域の維持に取り組んでいる。誇りを持って農業をすすめて行くためにも、このようなフォーラムを通じて一般の方々に中山間の持つ魅力を知ってもらいたいです。

三上敏視さん
 自然は近づいていいところとそうでないところがあると思います。先人たちのそういった自然へのアプローチの仕方を、伝統芸能などを通じて今こそ学び、活用や保全に活かしていくときではないでしょうか?

村田君子さん
 自然を保護しながら活用していくためには、住民が愛着を持って地域の自然に向かい合う必要があると思います。自分の住んでいる地域の魅力をきちんと認識しないと活かすことも守ることもできません。

山下裕作さん
 北東北・秋田にはとても神秘的で多様な話が多い。そういった世界観を秋田に住む皆さんご自身が引き継いでほしいです。秋田のような独特の世界観こそが、一般化された現代に、逆に魅力になるはずだと思います。

吉田茂さん
 まとめとして・・・

 中山間地域を担う様々な役割は農業を営む人々が守ってきましたが、これからは都市住民と一緒に考え理解を深め行動する事が必要です。県でも今後このようなフォーラム等を通じ、県民のみなさんと共に考えていける環境を作るとのことです。みなさんもこれを機会に、ぜひ中山間地域へ足を運んで下さい。

フォーラムのスナップ

会場の秋田拠点センターALVE(アルヴェ)

フォーラムの横断幕

開会挨拶をする農林水産部黒子参事

意見交換をすすめるパネラーの方々

会場はアルヴェのきらめき広場

基調講演をする山下裕作さん

受付から会場設営までスタッフは職員

現地見学会場の阿仁町の紹介コーナー

アトラクション(講談・ライヴ)
講談師 神田山陽さんによる講談 MICABOX feat.AyakoTakatoによるライヴ

スピード感あふれる語り口と小気味よい張り扇
で、水・自然に関してうまくまとめて下さいました

棚田で農作業する水牛が燕に語りかける
「燕」など、全6曲を演奏してくださいました。

参加された方から寄せられた意見(アンケートより)
 中山間地域の情報を都市部の住民に伝えるためにもこのようなフォーラムを開催してほしい。
 継続してください。「意見交換」のメンバー最適でした。
 中山間地直接支払を受けている地域の人がもっと多く参加するべきと感じる。意見交換も都市と中山間地のそれぞれから意見を出して、今後のあるべき姿について語って欲しかった。
 中山間地の意義はある程度理解できました。多面的機能の大切さはわかりますが具体的にどのような役割を課しているのか説明が欲しかった。そしてどうすれば都市部にこのことが理解していただけるかも。稲作文化(信仰、祭り、神)は大変重要なことであると実感しました。
 オープンスペースの会場が(眠くもならず)よかった。内容もちょっとずつ盛りだくさんで変化があった。直接支払制度の県内事例資料も参考になった。これを機会にもっと深く勉強したい。
 会場はオープンスペースじゃないほうが良い。
 中山間地域の現状を今少し深く掘り下げて課題とそれに対する考え方を討論して欲しかった。
 せっかくのフォーラムを外部の方にもっとPRすることが大切だと思います。交通の便も良く、駅近くであり、駅前で中山間地米を配布し参加を呼びかけるとか、生協、婦人会、秋大生、小中校生等多くの団体へPRしたらいかがでしょうか。
 中山間地域の課題と利点を地域の人々が自覚し理解することが大切なことを理解できたが、どのような手段があるのか具体例を示すと共に指導が欲しいと思った。
 稲作と結びついた伝統文化について、新たな発見がありました。また、食は生命のもと。その食を支える農山村のことを都会に住むものとして、これからも考えてゆきたいと思いました。大都会(消費地)の街角などで、物産展のみでなく、このような企画をされてはどうでしょうか。
 昨年世界遺産の白神山地に登り、途中説明をいただきながらいろいろ勉強させていただいて以来水と土については安全食品との相互関係のことなどとても気になりだしました。秋田は自然に恵まれた土地、こうしたものを大事にするためにもみんなで努力したいと思います。
 もっと時間を長く水と土についての意見交換会ができたらよかったと思います。


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編集:秋田県農林水産部農山村振興課定住環境整備班

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