「秋田県農林水産部」「秋田県仙北平野東部土地改良区」が、
平成17年度農業土木学会「上野賞」を受賞!


担い手育成基盤整備事業「駒場北」地区(大仙市(旧仙北郡太田町))
における取組

「地域による水路の清掃活動」


 「秋田県農林水産部」及び「秋田県仙北平野東部土地改良区」は、(社)農業土木学会から第35回「上野賞」を受賞することになりました。

 受賞の対象となったのは「生態系保全に配慮したほ場整備〜秋田県駒場北地区における生態系保全対策手法の実践〜」であり、ほ場整備の実施に当たり、県と土地改良区が共同で行った絶滅危惧種であるイバラトミヨの保全対策の取組が評価されました。

 表彰式は、8月23日(火)に岐阜大学で開催される平成17年度農業土木学会大会において行われます。(出席者:秋田県仙北地域振興局仙北平野農村整備事務所:佐藤源太郎所長、秋田県仙北平野東部土地改良区:藤澤将利理事長)


● 関連ページ

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● 農業土木学会「上野賞」とは?


 東京の渋谷駅前にある秋田犬「忠犬ハチ公」の銅像は、人々の待合せ場所として大変良く知られていますが、この「忠犬ハチ公」の主人が上野英三郎博士です。

 上野博士は、農業土木学の第一人者で、1900年(明治33年)に東京帝国大学に「農業土木学専修コース」(現東京大学農業工学科)を我が国で初めて創設し、水田の区画整理や用排水路の整備を行う「耕地整理」の研究、改良を進め、農業の生産性の向上に大きく貢献しました。

 「上野賞」は、故上野博士の功績にちなんで1971年(昭和46年)に(社)農業土木学会により設けられた賞で、農業土木に関する事業の新しい分野の発展に寄与したと認められる組織・団体に対して毎年授与されています。



● 受賞理由

 仙北平野の水田地帯にある「駒場北地区」(大仙市(旧太田町))では、県営担い手育成基盤整備事業(H9〜14年度)を実施するに当たり、改修予定の水路内に絶滅危惧種のイバラトミヨ雄物型をはじめとする貴重な魚類の生息が確認されたことから、各種の保全策を講じてきました。

県では、事業の実施前から学識経験者による「農業農村整備事業に係わる生態系保全対策検討協議会」を設立して保全対策を検討したほか、地元の仙北平野東部土地改良区では、生態系保全に対する受益農家と地元住民の理解を得るための学識経験者による講演会を開催して環境保全に対する関係者の意識を醸成し、保全対策に必要な土地提供の地権者に対する働きかけを行うなど、地元関係者と関係機関の連携によって地域の合意形成を図りながら積極的に取り組みました。

事業の実施に当たっては、
   @ イバラトミヨが生息する「湧泉」、水田の区画を整えるため場所を移した「代償水路」、新たな生息エリアとして設置した「保全池」、そしてこれらの生息地を連結する「保全水路」による生息地のネットワーク化を図りました。

A 地元関係者の話し合いによって、土地改良区が水路を、町が保全池をそれぞれ管理することとし、今後も継続が可能な維持管理体制を確立しました。

B 太田南小学校やPTAに働きかけて湧泉への魚類の引っ越しを行うなど、環境教育を併せて実施しました。小学校では保全池を生態観察の対象として利用することとしています。

C 保全対策後も生息状況を調査して効果を検証・評価するなど、計画から管理に至るまでの体系的な検討・実施を行っています。
このような取組が「環境との調和への配慮」を実践したものとして評価され、上野賞に選考されたものです。




編集:秋田県 農林水産部 農地整備課 調整・企画班

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