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秋田県内初の一市一土地改良区へむけて!
 
  秋田県鹿角市には、現在6つの土地改良区(水土里ネット)があるが、2003年が明けてまだひと月も経っていない雪深い鹿角の1月22日、かねてから進められていた土地改良区統合整備が実を結び、鹿角地区六土地改良区合併予備契約調印式が行われた。
  これにより、秋田県内9市の中では初となる一市一土地改良区化が図られる見通しだ。
会場ホール
鹿角市内、鹿角花輪駅近くの調印式会場
 
      
 土地改良区は、農業生産基盤整備のための土地改良事業の推進、及び農業用施設の適切な管理による施設の効率的な利用の確保などを通じて、資源の有効利用を図るなど、農業面はもとより地域社会の発展に大きく寄与してきたが、土地改良法制定当時に1事業1土地改良区制が取られたことなどにより、地区が重複・重畳するものや、経営規模が比較的小さなものが大半を占めている現状にある。財政面でも、農業をめぐる厳しい情勢から、組合員に負担を強いることは困難であり、総体的に財政が逼迫する状況にあり、経営基盤の強化が緊急の課題となっている。

 その上、近年の農業農村をめぐる環境が一段と厳しさを増す中で、土地と水等についての利用調整機能を十分に発揮し、これまで以上に地域農業の振興と、地域の活性化、環境保全等に貢献していくことが求められている。しかしながら、昨今の土地改良区の現状を見ると農村地域の都市化・混住化過疎化の進展、農業従事者の高齢化や兼業化等による意識の多様化等を背景に、その組織運営は極めて困難な状況にある。

 このため、土地改良区が従来の役割を十分に果たし、さらに新たな役割に的確に対応していくためには、その体質強化が緊急の課題であり、特に今後は、地域の中で遊休農地や耕作放棄地の解消のために農地利用権や農作業受委託の斡旋を円滑にすることや、安心安全な食料や地域の生活環境のために水質等の管理など、新たな業務についても検討していきながら、組合員の営農の安定化を図る必要がある。
一の渡頭首工
改良区の管理する「一の渡頭首工」(八幡平)
美しい水田風景
組合員によって守られる美しい水田(瀬の沢)

 このような観点から、鹿角市の花輪、瀬の沢、十和田末広、八幡平、間瀬川、十和田の6つの改良区は、組織の強化や経費節減、事業の円滑な推進等を狙いとして、平成11年より合併について検討をを進めてきた。
合併協議の経過
開催年月日 会議の種類 主な協議事項
H11.6.28 土地改良区の統合整備に関する打ち合わせ 統合整備推進研究会のための意見交換会
H11.7.29 鹿角地区土地改良区統合整備推進研究会設立 12年3月まで、研究会として先進地視察や課題の協議等を進めた。(研究会全4回)
H12.7.12 鹿角地区土地改良区統合整備推進協議会設立 合併に向けて、具体的な取り組みや取り決めをすすめた。(協議会全9回)
H14.11.20 土地改良区合併に関する確認書の締結 合併するという確認書の締結
H15.1.22 合併予備調印式

 なお、統合前の鹿角市内6土地改良区についての概略は以下の通り(H14.4.1現在)
改良区名 設立年月日 面積(ha) 組合員数
(人)
総代
(人)
理事
(人)
監事
(人)
職員
(人)
鹿角市花輪 S27.3.6 230 354 44 19 3 2
鹿角市瀬の沢 S29.3.24 178 315 30 12 4 1
十和田末広 S31.1.9 134 228 11 4 1
鹿角市八幡平 S32.11.10 804 868 55 20 3 2
鹿角市間瀬川 S40.11.12 171 280 30 7 3 1
鹿角市十和田 S41.4.1 186 298 31 13 3 1
合計 1,703 2,343 190 82 20 8


 これが、今回の合併により、以下のように大幅な合理化が図られる。
改良区名 設立年月日 面積(ha) 組合員数
(人)
総代
(人)
理事
(人)
監事
(人)
職員
(人)
鹿角(仮称) H15.4.1(予定) 1,703 2,343 60 20 3 8


鹿角地区土地改良区統合整備 合併予備契約調印式の様子
調印を待つ理事長たち
壇上にならび調印を待つ市内6つの
現土地改良区理事長たち
挨拶する推進協議会長
推進協議会長としてこの合併を押し進めてきた
瀬の沢土地改良区理事長 安保冨雄氏

  推進協議会長としてこの合併を押し進めてきた瀬の沢土地改良区理事長 安保冨雄氏安保理事長は、
  「多くの困難を乗り越えてこの予備調印式を迎え、合併は目の前まで来た。   
生産者米価の低迷や後継者不足、農地の宅地化、維持管理費の増加など、 
土地改良区を取り巻く現状は厳しさを増しているが、この合併により多くの課題 
の解決と組織の強化を図られる。地域農業の活性化のためにも、組合員と行政
とが一体となり今後の土地改良区運営や事業に取り組んでいきたい。」
     
 と、今までの苦労とこれからの活動について、固い決意を述べた。




 そして、いよいよ合併予備契約書への、調印である。
調印に望む理事長たち1
調印に望む6人の理事長
調印に望む理事長たち2
8枚の合併予備契約書に記名押印
立会人の鹿角総合農林事務所長
立会人の木村功鹿角総合農林事務所長
立会人の鹿角市長
同じく立会人の佐藤洋輔鹿角市長
 
司会
調印式の司会は八幡平土地改良区副理事長
受付
受付を行う各土地改良区の職員
 調印式には、各土地改良区の理事の他、地元選出の議員、秋田県農林水産部から次長、農地整備課主幹、鹿角市からは立会人である市長のほか産業部長、農地林務課長 農地林務課職員、市議会議長、農業委員会会長、秋田県土地改良事業団体連合会(水土里ネットあきた)から副会長と指導課長、隣接する小坂町からは助役と農林振興課職員、かづの農業協同組合から代表理事組合長、秋田県鹿角地方部から地方部長、立会人の鹿角総合農林事務所長、土地改良課長、土地改良課職員が臨席し、約100名の出席となった。このことからも、この土地改良区の合併というアクションは、各方面からも注目されていることが伺える。
祝辞:農林水産部次長
祝辞を述べる秋田県農林水産部次長
祝辞;水土里ネット秋田副会長
こちらは水土里ネット秋田の副会長小林冨義氏
会場風景1
多くの調印式列席者
会場風景2
来賓を含め約100名の列席があった
大里議員あいさつ
来賓としてあいさつする管内選出議員
川口議員あいさつ
来賓としてあいさつする管内選出議員

 特に、事務局は既存の土地改良区の枠を越えた連帯感で協力し、見事にこの日を迎えた。
事務局1
枠を越え協力して今日の日を迎えた事務局
事務局2
なかでも土地改良区職員の功績は大きい


握手する理事長たち

堅く手を結び、今後の協力を固く誓う6土地改良区理事長と立会人
. 今後は1月〜2月の間に各土地改良区ごとに定款に基づき総代会または総会を招集し合併決議を行い、各土地改良区から1名ずつの設立委員を選出する。この設立委員会により秋田県知事に合併認可申請するほか必要な諸準備を行い、認可を持って4月1日付けで新土地改良区の設立を目指す。

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取材・編集:鹿角総合農林事務所 土地改良課

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