「めんこいな」生みの親 きりたんぽにも新品種 「めんこいな」PRパンフ
関連ページ あきたこまち



「秋田さきがけ」新聞記事 2001年1月12日

「めんこいな」は秋田県が育てた新品種です。
「あきたこまち」に次ぐ銘柄米として、
多くの方々にかわいがっていただきたいという思いから、
秋田弁で「かわいいな」を意味する
「めんけえな」を語源として命名いたしました。

コメ袋は増田町出身の漫画家矢口高雄さんがデザイン

 12年度から作付けが本格化した県の新奨励品種「めんこいな」が、きょう12日から県内のパールライス系小売店で発売される。

 これまでは試験栽培だっため、消費者の口に入るのはこれが初めて。
 あきたこまちよりコメ粒が大きく、粘りがやや少ないなど、さわやかな食感が最大の特徴だ。
2001年1月12日から秋田県内で発売された「めんこいな」

 コメ袋は増田町出身の漫画家矢口高雄さんがデザイン。 関係者は「あきたこまちに次ぐ本県の新たな銘柄米として、消費者にかわいがってほしい」としている。

 めんこいなは県奨励品種の「あきた39」を父に、「ひとめぼれ」を母に交配した。たれとのなじみ具合や、しゃり切りが良いため、主食用だけでなく、すしやドンブリものにも適しているという。

 11年産の試験では、あきたこまちよりコメ粒が大きくて丸く、香りも優れ、総合的にあきたこまち並みとの高い評価を得ている。

 粘りはあきたこまちより少ないため、ササニシキのタイプの食感。冷めた場合も、ササニシキやひとめぼれより固くなりにくく、炊飯後二十四時間保温したときの食味は、総合的にササニシキを上回った

 コメ袋のデザインは「かわいらしさ」「愛らしさ」をコンセプトに、横を向いて微笑した少女がイメージキャラクターになっている(商標登録済み)。

 パールライス系小売店での店頭標準価格は五キロ入り二千三十円(税別)。あきたこまちよりも百二十円安い。

 12年産は生産量が三千四百五十トンと限られているため、県内を主体に販売する。13年産では五倍まで増える見通しで、作付面積の割合は、15年度までに10%まで拡大する方針だ。

 JA秋田中央会の小松正一会長は「あきたこまちに次ぐ銘柄米として大事に育て、消費者の多様な需要にこたえていきたい」と話している。


その他新聞記事

「めんこいな」きょうデビュー/「こまち」に次ぐ銘柄米/ほど良い粘り硬さ(日本農業新聞)

「こまち」に続け!新銘柄米/「さわやかな食感」売り(朝日新聞)

新品種米「めんこいな」きょう発売/「銘柄米に」と期待/味、あきたこまちに匹敵(読売新聞)

新しい銘柄米めざす県奨励品種「めんこいな」きょう販売開始/粘り少なく食感さわやか(毎日新聞)



「めんこいな」生みの親/成果に10年、育種の世界
読売新聞秋田 2000年1月15日付け

 「めんこいな」生みの親は、真崎 聡さん(47)

 県内で、12日から販売が始まったコメの県産新品種。県農業試験場の研究員として、めんこいなの交配に取り組んだのは1988年(昭和63)だった。

 「交配自体は難しくない。大変なのは、実際に植えてみて、求めている特性が安定的に出てくるかを確認する手間がもめんこいなは、ほぼ成功に近い」
 めんこいなは、あきたこまち並みの味を持ちながら・こまちと比べて10アール当たり約60キロ多く取れる。

 99年、県が責任を持って種子を作る「奨励品種」に選ばれた。
 1977年に東北大農学部を卒業、県の農林事務所に一年間勤務したのち、同試験場に配属された。毎年、約百種類を交配、秋になると、約10万株の稲穂を見て回る。冬は四種類のご飯を食べ比べる毎日だ。稲の育種担当は三人だけ。

 同試験場がコメの品種改良を再開した77年以降、県の奨励品種になったのはうるち米で5種類。もちろんあきたこまちはその代表選手だ。「こまちはできすぎでした」。
 ポストこまちとして、面積当たりの収穫員が多い特性を持った「あきた39」という品種を作った。計画当時は、多収型の品種が求められていたが、いざ完成すると、食味がいまひとつという理由から、農家や流通に相手にされなかった。

 「当時はこれがいいと思って交配していっても、時間が綾つうちに状況が変わり、社会に受けなくなってしまう」のが育種の怖さ。]

 稲穂を見て回るために、中腰になることが多く、腰痛は一種の職業病という。しかし、その痛みは社交ダンが吹き飛ばしてくれた。妻の影響を受けて一昨年から始めたもので「ストレス解消できた上に、予想外の収穫でした」と口元が緩む。]

 成果が出るまで約10年かかる育種の世界。「後世に品種の名前を残せることが仕事の魅力」と、きょうも苗を見つめる。    (坂本 浩)

きりたんぽにも新品種「めんこいな」

 秋田の伝統食品「きりたんぽ」は、広域流通のための品質や安全性の向上が求められてきた。秋田県総合食品研究所では、県内業者から販売されている「きりたんぽ鍋セット」の調査を行うとともに、飯米の品種、調製殺菌条件などの違いが品質に与える影響について検討を行った。

 その結果、県農業試験場で育種した水稲新品種「めんこいな」がきりたんぽ加工に非常に適していることが判明し、一部の企業で昨秋からこれを利用した新商品が開発された。さらに、多くの企業で賞味期限の延長や食感、色調などの向上が図られた。
(秋田さきがけ 2001年1月14日)

「めんこいな」PRパンフレット
 秋田県と秋田米対策連絡協議会は、「米の国秋田から新品種 めんこいなデビュー」と題して、お米とごはんとしての特性をPRするパンフレットを作成した。

 (株)サントク 平田孝一さんの炊飯データをもとに総合評価を行っている。
  • 「あきたこまち」及び「めんこいな」は、業務用・家庭用ともに「コシヒカリ(関東産)以上の適正がある。
  • 冷や飯(16時間前後)になっても食味値は若干低下するのみで、極端な劣化はない。
  • 加水率105%でもごはん粒の形状に崩れが無く、酢飯・焚き込み・混ぜご飯にも適正があると考察される。

関連ページ あきたこまち