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 緑と田園空間、水と土に刻まれた歴史・産業遺産、萱葺き農家、屋敷林、祭り・伝統・食文化など、優れた地域資源を有する「農村地域全体を博物館」とみなして整備し、失われつつある伝統や文化の継承と田園空間の国民的活用を推進する田園空間整備事業が平成12年度からスタートしています。

 現在、モデル地区として白神郷地区(二ツ井町、藤里町、能代市、八森町、峰浜村)、亀田藩地区(岩城町、大内町、本荘市)、鳥海山麓地区(矢島町、鳥海町、東由利町、由利町、象潟町、仁賀保町)の3地区14市町村で実施しています。

 いち早く総合案内所の建設に着手した「史跡と田園の里」亀田藩地区の総合案内所・出羽伝承館が4月8日にオープンしました。
 (事業の詳細は、関連ページをご覧ください)

総合交流ターミナル「ぽぽろっこ」は2000年4月にオープン。名前は、イタリア語で人々の意味をもつ。多くの人々が集まることを願って名付けられた。レストラン、農産物直売所、温泉宿泊施設がある。この総合ターミナルの一角に、亀田藩地区の総合案内所が新たにオープンした。

(総合交流ターミナルは、農村資源活用農業構造改善事業と町単独事業を組み合わせて実施。道の駅は、国土交通省、周辺の多目的広場、交流広場、駐車場の一部は農村総合整備統合補助事業で実施)
田園空間博物館総合案内所「出羽伝承館」。入場無料。旧亀田藩二万石(岩城町、大内町、本荘市子吉川右岸)地域の農村文化伝承を目的としてオープン。
(田園空間整備事業で実施したのは、出羽伝承館の建設のみ。その周辺整備は、町単独事業で実施)
出羽伝承館の入口を入ると、右側に総合案内所がある。その手前に田園整備構想と本荘市、岩城町、大内町の各種パンフレットが置いてある。 オープンしたばかりだが、視察者が絶えない。
「農家の仕事一年」をテーマに昔の農具を展示。今回の展示品は大内町内より集めたものだが、今後は本荘市、岩城町からも集める予定。
昔の農作業を再現した大内町役場OBの伊藤文夫(70)さんの人形作品と絵も展示している。
昔懐かしい「ヒロッコ採り」や「大根の収穫」、田植えから米の出荷まで、かつての農村の一年を撮影した写真を展示。
「亀田藩と新田開発」をテーマとした田園整備構想図。亀田藩地区の展示施設の写真、その位置と名称を掲示している。 亀田藩時代の岩城氏と大内町の歴史について展示
第3展示室:大内町出身の日本画家・菊地良爾(1922−1975)の絵画展。
現在、ワラ細工などの体験コーナーや郷土に関する書籍の準備を行っている。内容の充実を期待したい。
道の駅レストランの郷土食:オススメは「大内とろろ飯」、800円。とろろは3段の器に入っており、9種類の薬味で3種のとろろ飯を味わうことができる。美味い!。 農産物直売所「ひまわり」。旬の野菜や早春の山菜(ワサビ、タラノメ、コゴミ、アザミ、サシボ)が人気を呼んでいた。
総合交流ターミナルのロビーでは、「農村多元情報システム」によるテレビ画面が18もある。町内のニュースや気象情報、地域の歴史、伝統文化など多様な情報を見ることができる。(ロビーの農村多元情報システムのテレビ画面は、町単独事業で実施) 昨年のオープン以来、ちょうど1年、予想を大きく上回る入湯15万人を達成した。出羽伝承館を新たに加えた道の駅「ぽぽろっこ」は、その名称どおり、人が集まる大内町の新名所となった。
(温泉及び宿泊施設については、町単独事業で実施)
秋田さきがけ(2001.4.12付朝刊)北斗星

 農村地域を丸ごと博物館に見立て、伝統や文化を継承して行こうとする田園空間博物館整備構想。県内で能代山本とともに最初の事業対象地となった本荘由利地区の中核施設「出羽伝承館」がオープンした。

 大内町のJR羽後岩谷駅前にある。町総合交流ターミナル「ぽぽろっこ」に隣接し、そばには多目的広場も完成した。周辺は観光・文化の拠点といった趣である。年齢を問わず楽しめる場所になるだろう。

 入場無料の伝承館には農家の一年をテーマにして、機械化前の農機具などを展示している。子供のころ身近にあった足踏み脱穀機や除草機を見て、農業は重労働だったのだとあらためて思う。

 田園空間博物館の整備構想に照らし合わせて考えてみれば、資料の展示は構成要素の一部分であり、今後の企画力に期待したい。地域の農業の歴史に触れ、農業を理解する手助けになる施設として利用されればしめたものだ。

 展示物を実際に動かしたり、作業体験ができるような工夫もほしい。見るだけでは限界がある。伝承を目指すなら、往時を知るお年寄りたちの出番もありそうだ。いずれにしても伝統や文化を展示室に閉じ込めておくのはもったいない。

 伝承館の周りの水田では耕起が始まっている。収穫まで長い時間を要するのが農業。先人たちはいかにして実りを多くするか、努力を重ねて来た。その精神の伝承にも務めれば、農業は身近な存在であり続けるのではないか。そんな「博物館」にしてほしい。

出羽伝承館 待望の施設 多目的広場
「ぽぽろっこ」エリア充実/大内町で完工式

秋田さきがけ 2001年4月10日

 大内町の総合交流ターミナル「ぽぽろっこ」の隣接地に、昔の農具などを展示する「出羽伝承館」とグランドゴルフなどを楽しむことができる多目的広場が完成し、八日、現地で完工式が行われた。

 「出羽伝承館は、本荘市、岩城町、大内町の旧亀田藩地域の農村文化伝承を目的として開設。鉄筋コンクリート平屋建て525u。建設費は1億5990万円。町歴史民俗資料館所蔵の民具や農具、文化資料などを展示するほか郷土に関する書籍や書、絵画の展示を行う。

 現在は「農家の仕事一年」をテーマに馬鍬(まぐわ)、足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)などの農具、けら、わら靴などを展示しているほか、町出身の日本画家・菊地良爾(1922−1975)の絵画展を開いている。

 今後、わら細工などの体験コーナーも設置される計画。
 また、「多目的広場」は面積8,660uの全面芝生張リの広場。グラウンドゴルフやフライングディスク、各種イベント会場に利用できる。ナイター設備も備えており、併せてトイレも整備された。総事業費は約6600万円。

 八日には、神事の後、オープン記念グランドゴルフ大会が開かれ300人近くの愛好者が完成したばかりの広場で早速、ゲームを楽しんでいた。

 伝承館の見学は午前9時から午後5時まで。休館日は月曜日。入館無料。
 多目的広場の利用は有料。日中が一人100円、夜間は同200円。

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