河川国勢調査 秋田さきがけ 2001.11.28

 国土交通省東北地方整備局は二十七日、本県の雄物川、子吉川、米代川の三水系と玉川ダムの水生生物などの生息状況を調べた「十二年度河川水辺の国勢調査」の結果を発表した。雄物川水系で貴重な種が確認された半面、ブラックバスの捕獲数が目立ち、本来の生息域と異なる種も見つかるなど、河川の生態系への影響が深刻化していることが分かった。

 調査は昨年度、季節ごとに実施された。このうち、雄物川水系では二十八地点で調査。環境庁のレッドリストに掲載されている絶滅危慣(きぐ)種のイバラトミヨ雑物型が六地点で確認されたほか、スナヤツメ、キバチ、カワシンジュガイなど計十三種の貴重な魚介類が見つかった。

 一方、外来種のブラックバス、カムルチー、アメリカザリガニは前回調査時(七年度)に比べ、ほぼ倍増。子吉川水系でも、前回調査で見られなかったブラックバスやカムルチーが発見され、「今後の動向や在来種への影響について注視する必要がある」としている。調査のアドバイザーの一人、県水産漁港課の水谷寿主任は.「ため池などに放流されたブラックバスが繁殖してあふれ出し、河川に流入していると思われる。由々しい事態だ」と話している。

 また雄物川水系の調査で、本州の中部以西に分布する魚類のギギを県内で初めて確認。放流用に琵琶湖で捕獲されたアユに交じってきたとみられ、「貴重種のキバチとよく似ていることから、生態が重なり、生存競争が起こる可能性がある。好ましくないこと」(水谷主任)としている。

 米代川は鳥類と陸上昆虫類が調査対象で、県版レッドリスト準絶滅危慎種のコジュリン、オオジシギの飛翔(ひしょう)が確認された。