塙川に絶滅危惧種

秋田さきがけ 2001年9月30日付け
峰浜村 児童らザッコ観察会

 峰浜村の塙川小学校(北條太郎校長)児童を対象にした「境川(はなわかわ)のザッコ観察会」が二十九日、学校近くを流れる境川で開かれた。四、五年生三十四人が参加。十種以上の淡水魚を捕獲し、身近な自然の豊かさを実感した。県内の淡水魚研究者らでつくる「ため池の自然調査隊」(杉山秀樹代表、会員六十七人)が、県の科学研究ネットワー.ク補助金を受けて初めて開いた。

 児童は三人一組で川に入り、石や草の陰に隠れている魚を追い出して叉手網(さであみ)で捕獲。県版レッドリストで絶滅危ぐ種IB類に分類されているシナイモツゴ(コイ科)のほか、清流にすむヤマメやアユ(アブラハヤなど百匹以上を捕まえた。

 予想以上の数と種類に、児童は驚いた様子。いったん水槽に集めて観察した後、川に戻した。鈴木裕也君(四年)は「身近な川に珍しい魚がすんでいるとは思わなかった。これからも魚の調査を続けたい」と話していた。

 調査隊は来月、雄勝町や干畑町、秋田市で小学生を対象に観察会を開くほか、十一月には秋田大生や県立大生を動員して大館市や横手市、羽後町などの沼やため池でブラックバスを駆除する予定。

 これらの活動を通じ、子供たちに身近な河川や湖沼にすむ固有の水生生物や環境の保全を呼び掛けていく。杉山会長は「観察会で子供たちは川に大きな興味を抱いたようだ。地域の自然は地元の人間が守ろうとしなければすぐに失われる。今後も定期的な観察を続けてほしい」と話していた。

網を使って魚を捕まえる子供たち。
捕獲した魚は100匹以上。絶滅危ぐ種のシナイモツゴもいた。