田植えされた苗は、2,3日後に根がつき、根から養分と水分を吸い、太陽の光を受けてどんどん伸びていく。稲も伸びるが雑草も伸びるので、普通3回除草しなければならない。
 昔は手でとっていたが、ガンヅメやハッタントリという農具があらわれ、やがて除草機へと改良される。少しは楽になったというものの、夏の暑い日の草取りはつらい仕事であった。葉先で目をつつくこともあり、汗をかきながらの重労働であった。手でとった草は、まとめて自分の足元に埋めながら前に進んだ。
除草方法の変遷
手取りによる除草…炎天下の手取り除草は、特に苦しい作業の一つで、一日10時間働いて7aぐらいが精一杯であった。
雁爪による除草…四本の湾曲した細い鉄の爪で土を反転するようにしながら除草するので、技術と根気のいる仕事だ。一日で5aぐらいの能率であった。
中耕除草機による除草…写真は一丁押しタイプ。一日で10aくらいの能率であった。 畜力用中耕除草機による除草…戦前から行われた除草方法の一つ。馬の操作が難しく、爪で稲の根を傷めるなどの欠点があった。
除草作業…図の後方は、植形を使わないときに雁爪で除草した。前方の作業は、植形を使い真っ直ぐに田植えされてから使った除草機である。 珍しい形の雁爪…明治30年代に入ってから使用された除草農具の一つ。右が表、左が裏。主に先端の5本の爪で除草する。井川町郷土資料館蔵。
雁爪…両端の3つは谷地コスリか。平鹿町油谷コレクション蔵。 雁爪…両端は普通の形をした除草農具だが、中央は4本のうち中2本が湾曲している珍しい例である。本荘市石沢郷土史文化財室蔵。
除草機・八反取(表面)…名前の由来は、一日八反歩の除草が可能であるからという。水田雑草の中でマツガイという雑草に使用効果が高かった。秋田県立博物館蔵。 中耕除草機…二丁押しは一丁押しの2倍の能率があがると思われるが、実際は重量が重い上に、押すときの力が二倍もかかるので思うようにはいかなかったらしい。