珍しい雑草撃退ツールを発見!!
 
  初夏の日差しがまぶしい6月中旬のある日、現場調査の最中、鹿角市八幡平長内付近の農道を走る我々の目に飛び込んできたモノは・・・?
  

作業中の後ろ姿
初夏の八幡平の水田。田の中を動く2つの人影



 「あの・・・、あれなにやってるんですかね?」と筆者である私。

 「さぁなんだべ?」と上司と運転手。

 ちなみに私は県外からの出身で上司は隣の大館市、運転手は鹿角市大湯の出身である。

 みると田んぼの中を2つの人影がロボットのようにぎこちなく歩いている・・。まるで懐かしい子どもの遊び「缶ぽっくり」のように両手両足を合わせて・・・。

 そこで、さっそく、その人影に向かって声をかけてみました。

 「すみませーん・・・」

 「あい、なんだすか??」

 ・・・と、いいながらも、彼女たちはなかなかこっちを向いてくれない。明らかに進行方向が決まっている作業のようである。振り向くとしてもどうも無理な体勢で不自然なのだ。

 しばらく待つと、やっとこっちへ向かってやってきてくれた。やはり「缶ぽっくり」のように、足から伸びる黒いひもを手綱のように手で握っている。

ゲタ踏み作業中
ゲタ踏み作業のアップ
黒い「手綱?!」わかりますか?

 ようやく話を聞くことができた。

 きくところによると、この鹿角市八幡平長内付近では昔から使われている除草用の道具で、通称「ゲタ踏み」と呼んでいるモノだそうだ。木の枠にサンダルの鼻緒の様なモノを付け、裏には金属の「歯」の様なモノをはめ込んだ手作りのこの道具は、稲株の間に生えてくる雑草を踏みつけて泥の中にすきこみ、成長を抑制するものらしい。
 

ゲタ踏みして雑草を抑制する
こうやって根気よく踏みつける
ゲタ踏みのアップ
ゲタみたいに履きます

 きけば「なるべく除草剤は使いたくない」とのこと。昔と違って大きな田んぼを「ゲタ踏み」で歩くのは大変だけれど、一歩一歩田んぼを踏みしめながらの作業をしていくと、水田には実に多くの生き物が住んでいることに気づくのだろう。「生」にあふれた田んぼに「除草剤」を撒くことの「価値」と「リスク」を考えずにいられない。

ゆったりとした作業
ゆっくりゆっくり大地と向き合う
笑顔で作業
がんばってくださいね

  八幡平長内付近は、 S47−S58にかけて八幡平地区県営ほ場整備事業として約600ヘクタールがほ場整備されており、この付近も30アール区画に整備されパイプライン化が済んでいるところである。


Designed and Edited by Tami Izumitani(TechnicalOfficer)

取材・編集:鹿角地域振興局農林部農村整備課計画指導班

Akita Prefecture
Kazuno Regional Affairs Department
Agriculture & Forestry Sector
  Agricultural Manegement Division
Planning & Leading Group


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