第3回世界水フォーラム
水の声募集

  鳥海山 (西仙北町「ゆめりあ」より H14年6月4日) 


(世界水フォーラム)
 世界は今、水の危機に瀕しています。「世界水フォーラム」は、現在起こっている、あるいは今後予想される水問題の解決を目指し、水に関するあらゆる分野の人々が集まる場であり、それぞれの知見や経験を共有し、そして何より、それを行動に移す場です。
 フォーラムは2003年3月16〜23日、京都・滋賀・大阪で開催されます。
 詳しくは下記ページをご覧ください。
 http://www.worldwaterforum.org/jpn/voice.html


(水の声) 
 フォーラムでは、水に関する意見知識地域の状況などを「水の声」として、広く世界から求めています。当ホームページの管理人は、世界水フォーラムの「メッセンジャー」として、皆さんの「水の声」を世界水フォーラムへ届けます。「水の声」をお持ちの方は、下記アドレスまでメールをお寄せください。
現在登録されている「水の声」については下記ページをご覧ください。
http://www.worldwaterforum.org/voice/jp/news.1


(送付先)
日本語または英語。字数制限はありません。写真などがあれば添付お願いします。
 nosanson@pref.akita.jp


秋田県 農林水産部 農山村振興課 水の声メッセンジャー 黒子高夫
(当課で登録した「水の声」)

水田と日本の気候や生態系 (本文英語)http://www.worldwaterforum.org/wv/jp/show.4324
 日本では中学校で、水の気化熱が539cal/gで、融解熱が80cal/gであることを教えています。
沸点が100度でなければ、0度の水を539度にするだけのエネルギーですから、すごいですね。1g(1cm3)の水に、これだけのパワーがあることを学び、桁違いの気化熱や融解熱を持っている物質は、地球上には他に無いことを学びます。
 日本の農村の気候はたいへん温和です。それは水田農業と関わりが深く、日差しが強くなる5月から8月の間、水田に水があることにも関係しています。強い太陽エネルギーが水の気化により吸収され、急激な気温上昇を抑え、気温が下がれば、液化し熱を放出します。この水の気温緩衝作用により、日本の農村では豊かな生態系が育まれています。
 もし、日本が「水の無駄遣い」だとして水田農業を放棄すれば、日本の気象、更には生態系に激しい影響を与えることは明白です。ただし残念なことに、生態系は一度破壊されれば復活させることは困難なので、このことを実証する実験をすることはできません。

昔の水田風景をご覧になりたい方は、下記のホームページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/noson1nen/noson-02.htm
秋田県の生態系保全に関する取り組みを知りたい方は、下記のページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/harizakko/tomiyo-index.htm


水田と地下水の供給 (本文英語)http://www.worldwaterforum.org/wv/jp/show.4322
 現在、より質の高い飲料水を求めて、日本では1リットルで100円もするようなペットボトル入りの水が爆発的に売れています。ガソリン並の値段です。かつて日本では「水道は文化のバロメーター」とも言われていましたが、秋田県には六郷町など、水道が無いのを誇りとしている町があります。地下水が豊富なので、水道を建設する必要が無いのです。なにしろ毎日の生活用水がナチュラルオーターですから、うらやましい限りです。
 では、地下水はどこから来るのでしょう。秋田県の水田は9月の1ヶ月くらいが最も乾燥します。8月までは灌水しているので湿潤状態で、10月以降は秋雨や気温の低下による蒸発散量の減で、湿潤状態となります。一方、地下水を飲料水として使っている地域は、水田の落水後2ヶ月ぐらいで地下水位が下がり、水が枯れることがあります。この状態は1ヶ月ほど続きます。これは地下水として水田の水が供給されるのに数ヶ月かかるためだと考えられます。こういう現象は水田地帯に見られ、水田が地下水の大きな供給源になっている証拠です。
 また、水田は地下水「浄化装置」にもなっているので、秋田県の農山村の家庭では、地下水を汲み上げてそのまま飲んでいます。地下水を水源としている簡易水道も数多くあります。簡単な消毒だけで利用でき、薬品をあまり使わないので地球にやさしい水道と言えます。(公共水道は水道法により消毒が義務づけられているので、最低限の消毒が必要となります。)
 このように水田が生活用水の供給源となっている地域は、秋田県に数多くあります。

水田地帯の湧水については、「美しき水の郷あきた」の下記ページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/meisui/hiraka/hiratop.htm


水田と河川水の浄化 (本文英語)http://www.worldwaterforum.org/wv/jp/show.4325
ヨーロッパの河川では、「グリーンウォーター」をよく見かけます。正体は「アオコ」などの植物プランクトンだそうです。河川水が緑色なので日本人はびっくりします。ヨーロッパの有名な美しい河川が、グリーンウォーターだと知ってがっかりした日本人は多いと思います。洪水時を除いて通常、日本人にとって川の水は「透明」と決まっています。
 では、日本の河川水は、なぜきれいなのでしょう。日本は地球上の地理的地形的条件から、雨が多い国なので、もともと河川水はきれいです。河川水は水田に引かれ、水田では水の蒸発散が盛んに行われます。蒸発により水は浄化され、雨となって再び降り注ぎます。水田の水の一部は地下浸透し浄化されます。また、水田の中でも微生物による浄化が行われ、有機物が水や二酸化炭素などに分解されます。このような水田による水の浄化作用が、日本の河川がきれいな一因となっています。また、水田農業を行う上で、河川の水質を悪化させる農薬や肥料の使用は避けられないのですが、低農薬農業など、いろいろな取り組みがなされています。
 日本の都市では、河川水が水道の水源となっている場合が多く、河川水の水質維持向上は重要な課題です。水田は3つの浄化機能(蒸発散・地下浸透・有機物の分解)により、河川水の水質向上に役立っています。

ヨーロッパの「グリーンウォーター」については、下記ページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/nogyonoson/spain.htm
水を敬う「敬水」について、下記ページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/denennews/iinkai.htm


美しい水が育む豊かな食文化 (本文英語)http://www.worldwaterforum.org/wv/jp/show.4326
 水田農業は日本における「自然と共生する社会」を実現し、「生物の多様性」を保全しています。その結果、世界に類を見ない豊かな食材を育み、日本独特の食文化を形成しています。
下記のページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/shokubunka/shoku-index.htm


農業用水確保のための農民の努力 (本文英語)http://www.worldwaterforum.org/wv/jp/show.4327
 日本の河川堤防を見たことがありますか。あなたが日本人以外の人であれば、「どうしてこんなに広いんだろう。」と疑問に思うでしょう。日本では年間降水量が1800mmもあるため、洪水になると、普段の数百倍の水量になることは、よくあることです。
日本も60年くらい前までは、飢餓の歴史がありました。豊かな米の生産を目指して、日本の河川水の利用は、水田への利用から始まりました。しかし、洪水になると川は豹変し、せっかく作った堰も流され、復旧のために多くの農民の努力が必要となりました。また、導水のためのトンネル工事では落盤により多くの命が犠牲となりました。
 このように農民の汗や命と引き替えに、日本の水田農業は続けられてきたのです。また、日本には土地改良区という組織があり、水を安定的に農地へ供給しています。この組織は農家の負担で運営されています。だから、農業用水は決して「ただ」ではありません。

秋田県の飢餓の歴史を知りたい方は、下記のページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/rekishi/rekishi-index.htm
http://www.pref.akita.jp/fpd/taiko.edo/edo-07.htm
秋田県の農業用水開発について知りたい方は、下記のページをご覧ください。
http://www.pref.akita.jp/fpd/tuchi/yamasiro.htm
http://www.pref.akita.jp/fpd/taiko.edo/edo-11.htm
日本の「土地改良区」という水管理組織を研究しに、海外から研究者が来ます。
http://www.pref.akita.jp/fpd/egiputo/egiputo-010.htm
http://www.pref.akita.jp/fpd/nogyonoson/meikin-01.htm