白神の四季全国へ発信

Sirakami information

白神ガイド養成します 秋田さきがけ20004.28.

 世界自然遺産・白神山地への裏側入り口の藤里町は本年度から、同山地周辺への入山者を案内するガイドを本格養成する。レベルに応じて3ランクの資格を認定。ガイド不足を解消し、年々増える入山者のニーズにこたえる。同町は「入山者や観光客に自然保護への理解を深めてもらうとともに、環境保全型の観光振興にもつなげていきたい」と話している。

森の案内人(県内全域)。県の資格認定を受けた森のスペシャリスト。
お問い合わせは、秋田県森林学習交流館018-882-5009
自然環境指導員(藤里町)。現在は、自然観察指導員と一緒に白神山地の動植物の観察、駒ケ岳登山などのツァーがある。藤里町では、ガイドの高齢化とガイド不足を解消するために、ガイドの養成に着手。
お問い合わせ(財)藤里町観光物産協会0185-79-2518

 実地で研修 認定試験も

 同町では、環境保護団体「秋田自然を守る友の会」(鎌田孝一会長、会員60人)の会員を中心にガイドを行っている。しかし、ベテランと呼べるガイドは4人だけ。そのうち最も若い人でも40代後半と、今後、高齢化が懸念される。また、白神山地が五年12月、世界遺産に登録されてから、入山者は増える一方で、ガイド不足が心配されている。

 このため、同町は、増える入山者に対応、さらに環境保全型観光の振興へと結び付けていくには、ガイド養成が必要と判断、本年度から着手することにした。

 当面、12、13年度の2ヵ年実施する。町民らから各年度ごと15−20人の希望を募り、年間約10回にわたり、講師とともに小岳、二ツ森、藤里駒ケ岳などに入山する実地中心の研修を行う計画である。

 知識、経験によってガイドの力量に差が出ることが予想されるため、認定試験を実施。町公認の3ランクの資格を設ける。周辺の山、植物、歴史の知識を必須項目とし、ブナと人間とのかかわりなど里山の生活文化や遺産登録の経緯、遺産地域への理解が深いなど、上位にランクしたい考え。研修は、6月から開始する予定。

 同町では現在、町の第3セクター「藤里開発公社」(社長・石岡錬一郎町長)が運営する「ホテルゆとりあ藤里」の利用者らから、ガイドを頼まれるケースが多い。料金はガイドのレベルに応じて1日当たり1万−1万7千円が相場。今回、町が養成するガイドも、同ホテルを通しての紹介が代表的な利用例となりそうだ。

 同町企画振興課は「自然を守り、観光客のニーズを満足させるためにもガイド養成は急務。入山・観光客の増加はもちろん、新たな雇用の場としても期待できる」と語っている。

白神の四季 全国へ発信 秋田さきがけ2000.6.7

 世界遺産に登録された白神山地の四季折々の旬の観光情報などを全国に発信しようと、藤里町は「観光と物産情報誌 し・ら・か・み春夏号」を発行した。冬場はクローズ状態になるので年3回の発行を予定している。
 白神山地への誘客、同町や周辺市町村の特産品の販路拡大をめざす試み。

 観光に焦点 情報誌発行

 A4版で4ページ。フロントページは季節ごとの白神山地の表情の大写真と観光情報。中面の見開きではホテルゆとりあ藤里の料理や町の特産品を紹介。4面は年間を通じて多数行われる登山や森林浴、各種イベント情報を掲載している。

 「秋冬号」は7月下旬、「冬春号」は1月の発行を予定している。
 今回は2万部を印刷。首都圏や関西、秋田市などのゆとりあの宿泊客を中心に1万部をダイレクトメールで送ったほか、ゆとりあのフロント、大館能代(あきた北)空港、JRの各駅、道の駅などに配置した。

 今後は、藤里だけに限らず、ハタハタ(八森町)や白神山地から発見された新種の酵母で作ったパン(能代市)など近隣市町村の物産情報やイベント情報も盛り込み、白神山地周辺を一体的に売り込みたい意向。

 同町は「お客さんを待つのではなく、攻めの商売をめざし、情報誌の発行によって地場産業をさらに活気づかせたい」としている。

 今回の情報誌の発行は、電源地域産業育成支援事業(通産省)のマーケティング拡大事業の一環。補助金は一年に限られるため、来年度以降の発行主体は、町と藤里開発公社などで昨年発足させた白神山地普及協会とする予定。同協会が行っている白神山地のガイド料、通信販売の売上金の一部を原資に充てることにしている。