男鹿市五里合地区 農業集落排水処理場 排水 
 ・ ・ ・ 透明度が高く、きれいだ。



【目的】
 農業集落排水処理場が、上水道の取水口に近接せざるを得ない場合がある。排水基準は水道水質基準と検査項目自体も異なるため、水道法にある「トリハロメタン」は、測定したことがなかった。下水処理水で特に問題があると考えられるのが、トリハロメタンの中のクロロホルムで、発ガン性があると言われている。

 下水処理では、嫌気性と好気性微生物による処理を行っている。嫌気性微生物は有機物をメタンに分解するが、最終段階で大腸菌等の消毒のため塩素を使うので、メタンと塩素が反応し、トリハロメタンが発生する。空気を送り込んで行う好気性微生物処理の段階で、メタンは気化してしまうと考えられるが、今回、実測し、結果を報告する。

【調査カ所】
 男鹿市にお願いし、五里合地区の調査の了解をいただいた。
・処理方式 JARUS11型(回分式)
・計画人口2420人
・平成9年度供用開始


【準備する物】
バケツとヒシャク
・採取ビンに空気が入らないように、水中で蓋をしなければならないので、バケツは必ず必要。
温度計
・指示は受けなかったが持参。

保温箱と保冷パック
・夏は気温が上がるため、必要。
採取ビン
・秋田県分析化学センターで支給された物を使用。
・採取場所1カ所につき2本採取。
・前もって、採取場所を記入する。

処理場内、南側、吐き出し口。

処理場内、西側。

処理場内、北側。

処理場外排水路。東側。ここの末端水路で、採水。処理場吐き出し口から計160m下流。

気温30度、調査開始。

処理場吐き出し口。採水。

透明度が高く、きれいな排水。

【調査結果】     単位:mg/L

処理場
吐出口
160m
下流
水道
質基準
クロロホルム0.0360.0370.060
ジブロモクロロメタン0.0090.0090.100
ブロモジクロロメタン0.0290.0310.030
ブロモホルム0.0010.0010.090
総トリハロメタン0.0750.0780.100

・排水が水道水質基準をクリアーできるほど、水質は良かった。


【考察】
・河川に放流し、希釈されればトリハロメタンは支障なしと考えられる。