秋田さきがけ2000年10月29日付け新聞記事より

雪かきや漬物作りも 県観光連盟がツアー企画
来年2月、県南で実施     

 県観光連盟(渡邊靖彦会長)は来年2月、都会からの旅行客に秋田の生活を体験してもらう一泊二日の手作りツアー「親戚のおもてなし体験」を実施する。雪かきや漬物作りなど本県の生活を体験し、地元のホストファミリーといろりを囲んで酒を酌み交わし、雪国の親類を訪れた気分を味わってもらおうという企画だ。

あか松庵(太田町)・・・都市と農村の交流を推進するための拠点として誕生した交流促進センター。伝統的建築様式・曲り家を復元し、宿泊機能を備えた温泉村の施設。交流・会議はもちろん、滞在して農村体験ができる。 木戸五郎兵衛村(雄物川町)・・・江戸中期〜明治初期に建てられたこの地方の民家を移築し、小さな村を形づくって当時の生活様式を伝えている。

 県観光連盟は本年度、隠れた素材を観光商品に活用しようと、さまざまな事業に挑戦している。おもてなし体験も「素顔の秋田」を商品にしようという試み。

 連盟は、「物見遊山で来てもらうという切り口とは違う。雪国の農村は寒くて当たり前、雪かきして当たり前、滑って転んで当たり前。現地集合で一泊二日、二万六千円という決して安くない額を払ってでも、そんな非日常を体験してみたい、という人に来てほしい」と説明している。

 太田町の奥羽山荘別館・曲がり家風温泉宿「あか松庵」コースと、雄物川町の古い民家を利用した文化資料館「木戸五郎兵衛村」コースの二種類を四回ずつ開催する予定。「ツアーの前後に、小正月行事も見てほしい」との狙いもあり、JR大曲駅発着とした。

 このうち「あか松庵」コースは大曲駅でホストファミリーと合流。もちつき体験の後、夜はホストファミリーとの会食や、フォークソングのミニコンサートで盛り上げ、あか松庵宿泊組と民泊組に分かれる。翌日も雪かきや漬物作り、竹細工などさまざまな体験をしてもらう計画。「木戸五郎兵衛村」コースは、近隣の旅館などに宿泊する。

 ホスト役はグリーンツーリズムのホスト経験を持つ家族に依頼。1ホストファミリーが1グループを担当する。

 ツアーについて、連盟は11月上旬発行予定の「あきた旬紀行 12-2月号」に6ページの紹介記事を掲載。11月9日から東京・渋谷で行う観光イベントで配布し、参加者を募る。通常の発行部数は四万二千部だが、今回はさらに、イベント配布用十万部を増刷する。

 連盟は「中長期的には、ヨーロッパのグリーンツーリズムのような通年の農村民家体験宿泊を秋田に定着させたい」と話している。