Home of the water/Mt Moriyoshi 2

花と滝、そしてマタギの森を歩く

チングルマとイワカガミの群落。(6月中旬)
標高1,220mの仙人平と呼ばれる地点は、高山植物の楽園となっている。
早春、雪解けの林床を、赤く染めるカタクリの群落。
古来「カタカゴ」の名で親しまれて「万葉集」にも詠まれ、その鱗茎はカタクリ粉の原料とされた。
小又峡・三階滝。奥森吉のシンボルとなっている見事な滝である。昭和43年、小又峡は、県の名勝・天然記念物に指定されている。大小100を超える瀑布と甌穴、深淵からなる原生峡である。全長は6キロ、うち1.9キロは、遊歩道が整備されている。 秘境・九階の滝。粒様沢上流様ノ沢源流は、屹立する一枚岩の壁が連続し、マタギでさえも「神様の沢」として畏怖し、昔から近寄れなかったと伝えられる秘境であった。獣道しかない険しい山容で、これまで「九階の滝」まで到達した人は、地元でさえ数えるほどしかいない秘境の滝である。この滝の全体の落差は100m以上もある。
滝壷から下段の滝を撮る。(九階の滝) 奥阿仁・安の滝上流のナメ滝と甌穴。森吉山周辺の沢は、岩盤のナメが多い。それだけに遡行は快適である。
マタギの里・奥阿仁のシンポル「安の滝」。中ノ又沢は、約8キロにわたって奥阿仁の最深部を形成する秘境の一つ。車止めから散策路を1.9キロ進むと安の滝が姿を現す。滝の上は、トウドウ沢、甚兵衛沢、金兵衛沢の穏やかな原生流域が広がっている。ただし、ガイドなしには無理。 立又渓谷・一ノ滝。ブナ森を源流とする佐渡台地の縁に、一の滝、二ノ滝、幸兵衛滝が散策路に沿って連なっている。
マタギの森を歩く
 比立内マタギが活躍した最高の狩場は、阿仁町、上小阿仁村、河辺町の3町村の分水嶺となっている白子森(1,179m)周辺である。その真角沢の周辺に残るマタギの森を歩いてみた。支流の鳥坂沢までは、伐採されていたが、ここから大深沢までは、ブナの森が残っていた。やっぱり、マタギの森は、ブナの森だった。
 右の写真は、マタギの森にあったナタ目。「熊取り、午後から雨降り」と刻まれている。明らかにマタギの痕跡だ。
苔蒸したブナ。マタギの森にふさわく、古代の香りがするブナだ 粒様沢上流粒沢の支流に懸かるナメ滝。
水は、生命の源であると同時に、心の汚れを払う沐浴のような効果がある。神輿の滝浴びや水垢離、滝修行、アジア各国で見られる沐浴などは、川で体を清める代表である。日常の世界から離れて、聖なる水の郷・奥森吉、奥阿仁を旅すれば、自然の尊さがわかるだろう。