鷹がウサギを押さえ込むと、鷹匠はすぐ鷹の元へ出かけて、ウサギの足の肉を切って鷹に与え、野ウサギをとりあげる。それを鷹が許すのは武田さんに「威と愛」があるからである。
鷹がとらえた獲物を手にした時、鷹匠の顔に笑みが浮かんだ。調教の成果が実を結んだときだ。 とらえたウサギをモリコに付けて背負い、また次の狩場に向かう。
翼を休めるクマタカ。 東北の農民が、雪深い出羽山地に居住し、その生活のために、貴族や大名たちの遊びと違う土着の狩猟法をあみ出し、引き継いできた生活文化。この鳥と人間と自然との深い交流こそ21世紀に語り継ぐべき貴重な遺産である。
2mもある雪山。ナラ、クヌギ等の広葉樹林は絶好の狩り場だ。 とらえた野ウサギ。
野ウサギは、冬の間人々の貴重なタンパク源だったが、今ではめったに口にすることはない。足から皮をはぎ、肉は鷹のエサとしても使い、毛皮は玩具などの材料として売られていった。