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秋田県仙北郡 田沢湖町


 田沢湖町は、北部山間部と南部平坦部に大別され、北部は標高1,000〜1,600m級の那須火山系の山岳によって占められている。豊富な木材を産出し、山麓には玉川・乳頭・田沢湖高原などの温泉が湧出し、それらは日本一の水深を誇る田沢湖とともに、十和田・八播平国立公園や田沢湖抱返り県立公園に指定されている。南部は抱返り渓谷、桧木内川をひかえた肥沃な穀倉地帯である。

 都市住民の自然志向ニーズに応じた「都市と農村交流」を積極的に推進し、四季を通じて体験学習ができる様々なメニューを企画し、体験修学旅行等の受け入れを積極的に行っている。

 また、自然景観の素晴らしさを後世に残していくため、田沢湖町景観保存条例に基づき乱開発の防止にも努めている。

(1998年度アメニティー・コンクール 斎藤 記)

< 春 >
道路沿いの花壇には、地域の住民たちの組織する道路花壇愛護会の会員が、一本ずつ丁寧に花を植え、道行くドライバーの心を和ませている。
 複雑に入り組んでいた農業用水系統も、ほ場整備によってスッキリし、農地も整形された。
 労働生産性が向上したほか、大豆などの転作作物の導入が容易になった。
 平野部の農業交流ゾーンの中核を成す田沢湖芸術村(わらび座)の全景。三角屋根は劇場、L型の建物は宿泊施設となっている。
 写真手前の川の中にある6基のゲートから取水された農業用水は、敷倉地帯仙北平野3,000haの水田を潤している。
 農村体験修学旅行で本町を訪れる中・高校は、年間50校にも及ぶ。定番は田植えに稲刈りの農作業。1998年に訪れたのは仙台市立広瀬中学校の子供たち。教室とは違う、明るく、生き生きとした表情がうれしい。
< 夏 >
 町全体が自然の宝庫で、1000m級以上の山岳地帯では数多くの高山植物の群落が楽しめる。
 写真は秋田駒ヶ岳の「チングルマ」の群落。
 可憐な花を咲かせるコマクサは、高山植物の女王と呼ばれ、町の花にもなっている。
 豊富な水量を誇る玉川水系では、アウトドアスポーツのカヌーが盛んで、平成19年の国体競技開催が決まっているほか、日本スラローム選手権が行われるなど関係者からは、高い評価を得ている。
 田沢湖高原の青少年スポーツセンター・田沢湖スキー場特設コースで開かれるマウンテンバイク大会は、起伏に富んだ一周10kmを周回するコースで行われる。
 年々盛んになり、700名近い選手がエントリーする。
 夏の「梵天まつり」は、五穀豊壌・家内安全を祈って町内を練り歩く伝統行事。お囃子や謡い、踊りは、親から子へ、子から孫へと伝えられ、祭りの担い手として活躍する。
< 秋 >
 人口1,000人足らずの田沢地区では、毎年9月に中学校のグラウンドで住民総参加のコミュニティ運動会が行われ、秋の一日を楽しむ。
 
田沢地区から望む晩秋の秋田駒ヶ岳。高い山での紅葉が、日一日と里に降り、田圃には刈り取りを終えた稲がハサにかけられ、自然乾燥される。美しい農村の風景である。
 十和田・八幡平国立公園内にある秋田駒ヶ岳には、数百種類におよぶ高山植物があり、登山客を魅了する。
 晴れた日には、男岳から、アミダ池を手前に、遠く岩手山を望むことができる。
 毎年9月第3日曜日に、田沢湖を舞台に行われるマラソン大会には、全国各地から5000名近いランナーが集い、木洩れ日の中、思い思いに「完走体感」を楽しむ。
 夏祭りやスポーツイベント等各種の行事に、町民の協力は欠かせない。マラソン大会の受付、給水、水を浸したスポンジを選手に渡す係など、数多くの人がボランティアとして活躍する。(コップは右手に持って渡すのがコツ)
< 冬 >
 町内には4カ所のスキー場があり、初冬から春の連体まで楽しめる。中でも、田沢湖スキー場は16コースを備え、過去2回の国体開催の実績を持つ。1998年3月に行われた全日本スキー技術選手権では、全国の予選を勝ち抜いた300名の選手が、その技を競った。
 乳頭温泉郷にある「鶴の湯温泉」は、その昔秋田藩主佐竹候が湯治に利用したといわれている。
 茅葺き屋根にランプ、水車による発電など、昔の面影を今に伝えている。
 田沢湖スキー場から望む田沢湖周辺は、山岳地帯の風景を見せながら、冬はスキー、夏はキャンプなどの自然体験型交流ゾ−ンとなっている。
 田沢地区の師走は、歳末チャリティーに住民が燃える。演劇やバンド演奏、婦人グループ「コールセドル」による合唱のほか、この地区に伝わる”あじゃら(和風みつまめ)”の試食会、料理を批評し合う「味なコンテスト」など、女性パワーが地域を盛り上げる
 農村体験修学旅行では、スキーも体験できる。スキーの経験のない生徒も、インストラクター(大半は農家)に教わり、最終日には、リフトにのって松明を持ちながら滑り降りる。その合間に杵を持って餅つきも体験する。
< その他 >
福祉保健(デイサービスセンター。福祉センター)、医者(診療所)、行政(出張所)の各機能が一つにまとまり、地域の開かれた新しいスタイルの施設が建設された。安らぎの地域づくりに貢献している。
 平成9年3月には、秋田新幹線が開業し、東京から乗換えなしで最速2時間台で来ることができるようになり、交通網の整備により都市との交流がますます盛んになった。
 
 「ふるさと散歩」と題した、町内の石碑めぐりの一コマ。
 町の芸術文化協会々員の案内で、地元の偉人たちの石碑や史跡をめぐり、先人の業績に温故知新を味わう。
 1997年秋にオープンした、「わらび座」の県内初の地ビール「田沢湖ビール」。現在4種類のビールを発売中。農村体験旅行はもとより、地元の民話を題材としたミュージカルの上演、温泉施設やインターネットでの地域情報発信基地として、交流の輪を広げている。

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