7月、長くうっとおしい梅雨が明けると、暑い真夏に入る。日中の暑さにしぼんだ草木に夜露がおり、夕涼みの田んぼには、ホタルが舞う。 星の輝く夜空には、天の川が美しくかかって、七夕祭りの竿灯やねぶ流しが、にぎやかな囃子とともに夏の夜を彩る。
 やがて、風がサラサラと木の葉をゆるがす頃に盆がやってくる。このころは山里にも、人の心にも、初秋が忍び寄ってくる。盆が近づくと、町には、祖霊に供える草花などを売る夜市が開かれ、盆のしたくでにぎわう。ウラ盆になると、人々は祖先の霊を慰め、香華をたむけて死んだ人の供養をする。夏の日が沈むと、盆踊りの太鼓の音が稲の花をゆるがし響いてくる。

夏の午後・河辺町/セミが静寂を破るのどかな光景だ。山里の屋敷林で日陰がつくられ、いかにも涼しげだ。 天窓・矢島町/暑さを吹き飛ばす子供たちの笑顔が素晴らしい。伝統的な家屋は、夏涼しく、冬暖かい構造になっている。
東北三大祭りの一つ・竿灯…提灯を米俵、竿灯全体を稲穂に見立て、夜空に200近くゆらめくさまは、五穀豊穣の祈りにふさわしい光景である。8月5日から3日間行われる。(写真は、美の国秋田より) 西馬内盆踊り(国無形民俗文化財)…揺らぐかがり火の炎のまわりで、大小の蛾が狂うように舞っている。野趣を含んだ囃子と流麗な優雅さをたたえる踊りは、見るものを感動させる。五穀豊穣、豊年万作を祈る民俗行事、8月16日から3日間行われる。(写真は秋田県羽後町提供)
ひまわり・羽後町/農家の庭には、お墓参りなど行事に使う花々をたくさん植えている家が多い。広い庭先の花と伝統的な家屋が調和した景観は、訪れる人々の心をとらえる。 大根を持つ少女・湯沢市/収穫の喜びが伝わってくる。
老農夫・皆瀬村/山里の豊かな自然とともに生きてきた老農夫の笑顔がたまらない。 なかよし・皆瀬村/山里の子供たちは、豊かな自然に囲まれてのびのび育つ。
葵の花・五城目町 黄葵・皆瀬村
襖・本荘市/農村の伝統が生きている居間。 軒下・角館町/花を愛する農家の軒下。