「県民の読書活動推進計画(素案)に関するパブリックコメントの結果について

 秋田県教育委員会では、平成13年12月に制定された「子どもの読書活動の推進に関する法律」の規定に基づき、成人も含めた「県民の読書活動推進計画」を策定することとし、その素案についてパブリックコメントを実施しました。その結果を下記のとおりまとめましたので、公表いたします。この度、意見をいただきました皆様に厚く御礼を申し上げます。
                                              平成14年12月2日

1 パブリックコメントの概要

(1) 期間        平成14年10月21日〜11月20日
(2) 告知方法     秋田県ホームページ・地方部県民室・他
(3) 意見受付方法  郵便・FAX・電子メール
(4) 受付意見数    20名  54件

2 意見の概要及びそれに対する考え方

 ●全体的な意見

     意  見  の  概  要         考  え  方
○計画の右上のヘッダと本文が近づきすぎていて見づらい ご指摘を踏まえ、体裁を修正しました。
○全般的に具体性に欠ける
○具体的に何をしようとするのかが伝わってこない。
○「〜促す」「〜働きかける」「〜が重要である」の繰り返しが多い。
本計画は県の施策の方策について述べたものであり、施策の中には市町村が推進の主体になるものも多いことから、このような記述になりました。


 ●第一章 学校・家庭・地域での読書活動の推進方策
 1 家庭・地域における読書活動の推進
 

     意  見  の  概  要       考  え  方
○県内全家庭での「読み聞かせ」「親子読書」の実施を県民運動として実施するよう呼びかける。
○子どもの読書推進のためには、まず親が率先して読むべきである。
○子どもにたくさん本を読んでやる必要性について記述してほしい。
家庭や保護者の役割と、「読み聞かせ」や「親子読書」の重要性については、第一章1「家庭・地域における読書活動の推進」2「学校等における子どもの読書活動の推進」で記述しています。
○3歳児検診などで、親に読書の大切さや読み聞かせを実演するなどの事業を実施してほしい。 ご指摘を踏まえて、表現を具体的にしました。
○毎週土曜日を、読曜日(どくようび)とし、家庭・図書館・公民館で多彩な読書会を開催する。 ご意見を踏まえ、第三章に例示的に追加しました。
○各図書館で、貸出月刊読書ベストテンを発表する。 地域における読書活動を推進するためには、各図書館等において自主的・創造的な工夫が必要であり、各市町村での自主的な取り組みを期待しています。
○特に、中高生や青年層の読書が不足している。そうした層への取組を記述してほしい。 ご指摘を踏まえ、記述に追加しました。


 2 学校等における読書活動の推進

     意  見  の  概  要       考  え  方
○県内全幼稚園・小中学校・高校で「朝の十分間読書」や「読み聞かせ」の実施を指導する。
○小中高校での毎朝10分間読書を励行する。
○小中高と大学一般部門ごとに教育委員会主催で「読書日誌」コンクールを開催する。
○読書によって得た感動や人生としてのプラスの体験などの作文を募集し、発表会を開催する。
○感想文コンクールなどの実施で、読書を奨励してほしい。
○学校図書館に、「推薦図書コーナー」を設置したり、ブックリストを作成して活用を図るなどの工夫がほしい。
「朝の読書」や「読み聞かせ」「読書感想文」「推薦・必読図書リスト」等の取り組みについては、(1)「時間・場・機会の確保と充実」で記述しています。なお、取り組みの実践事例については、推進計画の資料として公表・配布する予定です。
○親に読書への理解を図るためにPTAに呼びかけて講演会や座談会などを開催する。 学校と保護者・地域との連携は読書活動の推進に不可欠であり、(3)「家庭・地域との連携による読書活動の推進」に記述しています。
○「各校種」「週時程」「月案・日案」といった用語を、一般にもわかるように修正してほしい。 ご指摘を踏まえ、修正しました。
○感動する本を強制的に読ませる。
○学校で、週3時間、読書の時間を設定する。
学校の読書活動の取組については、自主的に実施することを期待するものであり、「子どもの読書活動の推進に関する法律」でもその理念についての記述があります。


 3 成人の読書活動の推進

     意  見  の  概  要       考  え  方
○小中高校や主婦、高齢者といった集団で、読書会をつくるなど集団読書を積極的にすすめる。 (1)「図書館・公民館等での読書活動の取組の推進」及び’(2)「読書活動グループへの支援」で、読書会等の事業の奨励と支援について記述しています。
○成人の読書についての記述が少ない。 成人の読書活動の推進については、この項だけでなく、1「家庭・地域における読書活動の推進」の(2)「図書館等における読書活動の推進」でも記述しています。



 ●第二章 施設・設備等諸条件の整備充実と連携

1 公立図書館の整備充実

     意  見  の  概  要       考  え  方
○全ての市町村に図書館を設置する。
○図書館未設置町村に対する設置促進を、1万人以上の町村では5カ年の計画中に具体化することができるようにする。
○県が市町村図書館の整備にたくさん支援をする、という文章がほしい。
図書館の設置については、市町村の実情に応じて各市町村の判断で設置が進められるものですが、(1)「図書館未設置町村への設置促進」では、住民意識の高揚と公民館図書室への支援を通して設置を働きかけると記述しています。
○県立図書館は、公民館図書室に対する具体的な指導を計画的に実施するようお願いしたい。 (2)イ「市町村図書館等への資料・設備整備への支援」では、県立図書館の巡回支援や相互貸借等を通した支援が記述されています。
○読書を余暇の活用とだけとらえるのではなく、仕事と関連したビジネス支援の図書館も目指してほしい。 ご指摘を踏まえ、記述を追加しました。
○図書館をもっと利用できるように、駐車場を整備したり、スペースを活用したり、開館日・閉館日の周知が図られるべき。 図書資料の利用が一層しやすいように、ご指摘を踏まえ、記述を追加しました。
○コンビニと公共図書館をネットワーク化し、貸出や返却がコンビニでできるようにしてほしい。
○公立図書館の開館延長や祝日開館など、サービスの向上を図る記述がほしい。
利用者へのサービスをどう高めるかが図書館の課題であり、ご指摘の点について、例示的に記述を追加しました。
○司書の配置を奨励するという部分は、もっと強い言い方にならないか。
○公立図書館や学校図書館、公民館などに数多くのボランティアを組み込む前に、まず読書活動推進に専念できる人的配置と環境整備を重視するべきだ。
(3)では、特に司書未配置の図書館について言及し、配置を一層奨励する記述としています。また、2「学校図書館等の整備充実」でも環境整備充実と人的配置の促進について記述しています。


2 学校図書館等の整備充実


     意  見  の  概  要       考  え  方
○幼稚園などに絵本購入の費用の財政援助をする。
○絵本や児童書のリサイクルを計画に入れてほしい。
絵本購入のための財政援助については当面計画はありませんが、各家庭にある絵本や児童書を回収し幼稚園や保育所に配置するなどのリサイクルについては、(6)「幼稚園・保育所における読書環境の整備充実」に例示的に追加しました。
○小・中学校図書館の蔵書充実を図るよう各市町村を強く指導する。 (2)「図書資料等の計画的整備・充実」で「国の「学校図書館図書整備5カ年計画」に基づく図書整備費の適正な予算化を市町村等に働きかけるとともに、各学校には「学校図書館図書標準」の達成を目標として、蔵書の計画的な整備・充実を図るよう指導・助言していく」と記述しています。
○小中高に専任の学校司書を常駐化させる。
○公共図書館司書や学校司書として、退職した司書や教諭を活用してほしい。
○12学級以上の学校図書館には、司書教諭の配置でなく、教諭と兼務でない図書司書の配置をする計画にしていただきたい。
(4)「学校図書館への人的配置の促進」では、平成15年以降12学級以上の学校に司書教諭を置くとともに、12学級未満の学校についても必要に応じて置くように働きかけることを記述しています。また、地域の司書有資格者の活用については、1「公立図書館の整備充実」で記述しています。いわゆる学校司書の配置については本計画にはありませんが、司書教諭の役割については本文で説明がありませんでしたので、用語解説として追加しました。
○図書館担当事務職員の配備がきちんとなされなければ、図書館を常時開けておくことは不可能であるり、年次計画に「国の支援等、動向を見ながら取り組む」とあるのはおかしい。 ご指摘のとおり、年次計画については15年度より19年度まで取り組むと修正しました。また、(4)「学校図書館への人的配置の促進」イ「学校図書館担当事務職員の配置」の記述も修正しました。
○図書館担当事務職員の研究・研修の機会を与えてほしい。
○図書館担当事務職員に研修を行い、司書資格を与えるなどの移行計画を立ててほしい。
第一章「学校・家庭・地域での読書活動推進方策」2「学校等における子どもの読書活動の推進」で、教職員の研修の充実について記述しています。なお、司書資格取得も含めた研修については、現在計画はありません。
○障害を持った〜の部分で、「充実」「など、」「等」という表記が多いので読みづらい。 ご指摘を踏まえ、修正しました。
○地域に開かれた学校図書館づくりのために、これから建設する学校図書館はそのことを念頭においた配置をし、施設管理の上で支障のないようにするべきである。 ご指摘を踏まえ、追加しました。



3 読書活動推進ネットワークの整備

     意  見  の  概  要       考  え  方
○読書センターに情報センターとしての機能を付与してほしい。 (3)「子ども読書センターの設置」では、センターの機能として、情報提供や相談窓口、ホームページの公開、読み聞かせのコーディネートをあげ、情報センターとしての位置づけもしています。
○子ども読書センターについては、将来的に県立図書館から独立する方向で設置してほしい。 子ども読書センターの将来的な方向性については今後の課題といたします。



●第三章 広報・啓発活動

     意  見  の  概  要     考  え  方
○県内市町村や県全体としての読書体験フェスティバル(講演・座談会・体験発表・展示即売・表彰)を実施する。
○紙芝居やエプロンシアター、絵本など読書への導入となる作品を集めてコンクールや発表会を開催する。
○幼稚園や学校、企業や各種団体、サークルなどで読書活動や啓蒙活動に尽力しているところを表彰する。
(1)「県読書フェスタの開催」(2)「優れた取組の奨励」で、ご指摘の事業や優秀団体の顕彰を行うとの記述があります。
○推奨図書を県民から募集し、公開する。公開した本を図書館で閲覧できるようにする。
○読書を呼びかけるパンフレットを配布する。
(3)「諸媒体を使った広報活動の推進」で、推奨図書やパンフレットの作成・配布の記述があります。


●第四章 読書活動推進体制の整備


     意  見  の  概  要     考  え  方
○ブックスタートなど、乳幼児への事業を実施する。   
○ブックスタートを普及させる具体的な支援計画を立てるべきである。
ブックスタート運動は今年度から県内でも6つの町村が取り組んでおりますが、県でもこうした乳幼児期の読書活動奨励のために、(3)「民間団体との連携・協力」では、ブックスタート運動をすすめるNPOなど民間団体との協力について記述しています。
○読書活動推進会議の構成メンバーについては、県内から幅広い人材を集めてほしい。 ご意見を踏まえ、修正しました。