計画策定の趣旨
読書は、生涯学習にとって中心的な活動である。子どもたちの心をはぐくみ、豊かな人材を育成するために読書活動は不可欠であり、豊かな人生を送るための様々な学習を行う中で読書はなくてはならない活動である。
これまで秋田県では多くの学校で様々な読書活動を展開したり、地域の図書館を中心に多様な事業の展開を図って大きな成果をあげてきた。
しかし、本県の昨年度一人当たりの公立図書館貸出冊数は年間2.2冊で全国45位、登録者率は15.6%で全国46位、また中学生抽出調査では18%が一か月に1冊も本を読まなかったと回答しているなど、課題も多い。
この計画は、これまでの成果を踏まえ、課題を解決するために、「あきた21総合計画」に基づく個別計画として、県民全てが読書を通して豊かな人生を送るための基本的な指針として策定した。
計画の基本的な考え方
1 基本理念
子どもにとって読書活動は、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにするなど、人生をより深く生きる力を養うとともに、論理的な思考力を高め、自ら学び自ら考えることのできる土台を築く活動である。また、成人が豊かで充実した人生を送るために、新たな可能性や自己を発見するための学習に読書活動は不可欠である。本計画は県民すべてが読書の機会や場を享受できる環境整備の推進と施策の展開を図ることを基本理念とする。
2 計画期間
平成15年度よりおおむね5年間とし、年度毎に計画の見直しを行う。
3 基本目標と施策の体系
基本目標 | 重点推進事項 | 具体的な施策 |
基本目標1 学校・家庭・地域での読書に親しむ機会の提供と充実 |
1 家庭・地域における読書活動の 推進 | (1) 家庭における読書活動の推進 |
(2) 図書館等における読書活動の推進 | ||
(3) 児童館における読書活動の推進 | ||
(4) 民間団体の活動に対する支援 | ||
2 学校等における読書活動の推進 | (1) 子どもの読書習慣の確立と読書指導の充 実 | |
(2) 学校図書館を活用した教育の推進 | ||
(3) 家庭・地域との連携による読書活動の推進 | ||
(4) 障害のある子どもの読書活動の推進 | ||
(5) 幼稚園・保育所における読書活動の推進 | ||
(6) 教職員の研修の充実 | ||
3 成人の読書活動の推進 | (1) 図書館・公民館等での読書活動の取り組 みの推進 | |
(2) 読書活動グループへの支援 | ||
基本目標2 地域・学校での読書環境の整備充実と連携 |
1 公立図書館の整備・充実 | (1) 図書館未設置市町村への設置促進 |
(2) 図書資料・設備等の整備充実 | ||
(3) 司書等の充実 | ||
2 学校図書館等の整備・充実 | (1) 学校図書館施設・設備の整備充実 | |
(2) 図書資料等の計画的整備充実 | ||
(3) 学校図書館の情報化 | ||
(4) 学校図書館への人的配置の促進 | ||
(5) 障害のある子どもの読書環境の整備充実 | ||
(6) 幼稚園・保育所における読書環境の整備 充実 | ||
3 読書活動ネットワークの整備 | (1) 公立図書館と学校図書館等の連携 | |
(2) 読書推進ネットワーク協議会の設置 | ||
(3) 子ども読書センターの設置 | ||
基本目標3 読書活動に関する情報提供と啓発 |
1 読書啓発事業の推進 | (1) 県読書フェスタの開催 |
(2) 優れた取り組みの奨励 | ||
(3) 諸媒体を使った広報活動の推進 | ||
基本目標4 県全体での読書運動の展開と推進体制の整備 |
1 推進体制の整備 | (1) 読書活動推進会議・読書運動推進委員会 の設置 |
(2) 情報の提供と連携 | ||
(3) 広範な取り組みの推進 |