秋田県埋蔵文化財センター運営協議会は、発掘調査以外の業務における埋蔵文化財センターの運営等についての提言を得る機関として、設置されました。
10名の委員により構成され、埋蔵文化財センターの新しい在り方等について話し合われます。
1 名 称 秋田県埋蔵文化財センター運営協議会
2 所管部課名 秋田県埋蔵文化財センター
3 設置日 平成13年11月1日
4 設置目的 秋田県埋蔵文化財センターの適正な運営と効果的な事業の推進を図るための助言を得ること。
5 委員構成 委員は10名以内で組織し、委員長及び副委員長各1名を置く。
6 委員任期 委員の任期は2年とする。ただし再委嘱できるものとする。
7 協議会の開催 協議会は所長が召集し、原則として1年に2回開催する。




平成27年度 第1回運営協議会

開催期日 平成27年6月18日(水)14:00〜16:00
内 容
1 所長あいさつ
  •  本日は大変お忙しいところ、第1回運営協議会にお集まりいただき、ありがとうございます。当センターも設立からまもなく35年を迎えようとしています。センター設立当初は、東北縦貫自動車道や秋田自動車道などの建設工事が盛んになっていく頃で、毎年のセンターの発掘調査の事業量がたくさんありました。年間の発掘調査面積は、現在の面積より5倍から6倍はあったと思われます。現在は調査面積は減少していますが、その一方で、これまで30年以上にわたって蓄積された資料をもとにした活用事業については、以前よりご指導いただいておりますように、学校教育との連携や市町村、地域との連携によって需要が高まっているように思います。本日の協議会では、平成27年度の事業計画につきましてご報告申し上げますとともに、委員の皆様からのご助言を賜りたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

2 委員長あいさつ

  •  皆様からの力をお借りしながら無事に委員長の務めをはたしたい。最近は埋蔵文化財の発掘調査件数も少なくなってきているが、一方で主に文化財の活用を町づくりにいかしたり、文化の面から埋蔵文化財を活用しようといった方向性がかなり見られる。土の中に埋もれた長い間の歴史について、私たちは自分たちの世代だけでなく、後世にもずっと伝えていくべきものと考える。このような運営協議会の場をとおして、私たちもさまざまな提言をしながらよりよい文化財行政になるよう尽力していきたいので、ご協力をよろしくお願いしたい。

3 報告

    平成27年度事業計画報告
     @発掘調査事業等
      発掘調査
       片貝遺跡 トクラ遺跡 上谷地遺跡
      報告書作成
       貝保遺跡 小勝田館跡 峰吉川中村遺跡 西板戸遺跡 窪遺跡
       遺跡詳細分布調査報告書
      その他刊行物等
      確認調査
       トクラ遺跡 片貝家ノ下遺跡 河童長根遺跡 新波遺跡

     A活用事業
      遺跡見学会 片貝遺跡
      発掘調査報告会 講演会 企画展 ふるさと考古学セミナー 出張展示
      古代発見!バスツアー セカンド・スクール 連携事業等
      片貝遺跡での体験発掘
 

4 協議

    関係機関、地域との連携と今後の展望について
      @大学との連携
      A市町村との連携
      Bその他

5 委員からの主な提言

 協議の@とAのほかに、今までセンターで行ってきたセカンド・スクール的な活動や出前授業等も含めて委員の皆様からさまざまな提言をいただいた。
  • マスコットキャラクターをもっとアピールしてほしい。また、貸し出しキットもPRして広めてほしい。センターで遺物に触ることができるのはよい。展示では、小学生に縄文時代がイメージしやすいようなパネルなどを展示してみるとよいのでは。
  • 小中学校の社会科教育研究会や校長会への働きかけに加えて、中学校向けに職場体験の受け入れをアピールする。大仙市教育委員会との連携では、初任者研修での施設見学にセンターを入れてもらうよう提案してみる。教員の10年研修も可能であることをアピールする。幼稚園の遠足に利用してもらう。こうしたことを積み重ねていけば、利用者が増えるきっかけとなるのでは。
  • それぞれの形態別の連携を提示するよりも、まず目的を示して、それに対して連携の方向をあてはめていくと分かりやすいと思う。
     
  • 子どもたちにとって、体験することがとても有効であると感じている。そうした意味でも今年度大館市で発掘体験の機会を設けたことはよかった。学びを深める子どもを育てるためには、体験活動が非常に大きなものであると思う。自分の手で触ってみたり、自分の感覚で古代を感じたりすることはとても大切なので、意識して機会を設けてもらえれば大変ありがたい。また生涯学習という点からもセンターの役割は大変大きい。高齢社会になり、考古学や地域の歴史に興味を持つ人も多くなると思う。展示について説明してくれる人がいると知識が広がり喜びを感じると思う。公民館等との連携も含めてセンターには活躍してほしい。
  • 大学との連携の1つに、大学生の研究発表がセンターを会場にして行う計画になっているが、一般市民や中高生など広く多くの方々に参加してもらいたいのであれば、参加しやすい場所を選定したり、周知の方法を工夫をしてほしい。センターの見学では、バックヤード見学の機会があってもよい。ホームページも見やすくなっている。特に、セカンドスクールのスケジュールを入れたのがよい。学校ではこれを見て予定を組むことができる。口コミを選ぶ時の基準や判断材料にしていることも多いので、学校からいただいた手紙の内容をもとに具体的な口コミが載っているとイメージしやすいと思う。
     
  • 連携事業について、各委員の意見を参考にしながら進めてもらいたい。また、国際教養大学は県外出身者の学生が大部分を占める。ここに考古学の専任教員が配置されたことで、学生達に秋田県や地域の歴史を学んでもらうことは非常に有意義なことなので、連携を積極的に進めてもらいたい。
     
  • 国際教養大学の学生がセンターを見学する機会を計画してはどうか。地域の歴史について展示見学したり、研究機関としてのセンターの活動を見学することは有意義であると思う。希望する学生にだけでもよい。また、秋田県の人口減や財政の状況をふまえた今後のセンターのあり方として、センターの設置場所を学校跡地を利用せず、県中央部(秋田市)に置くことや県南や県北に分室を設置する。名称についても埋蔵を付けるかどうかなどを今後の検討課題としてほしい。今後何か構想があればうかがいたい。

6 委員からの提言を受けて

  • さまざまな角度からの提言、助言をいただいた。関係機関や地域との連携については、将来的なビジョンを持って提示することが大切であると感じた。学校教育との関わりについても、小さなことであってもできることは進めていきたい。本日はありがとうございました。

   

平成27年度 第2回運営協議会

開催期日 平成28年2月9日(火)14:00〜16:00
内 容
1 所長あいさつ
  •  本日はお忙しいところ、第2回運営協議会にお集まりいただき、感謝申し上げる。今年度は大館市片貝家ノ下遺跡の発掘調査が話題となったり、地域活性化を目指す秋田大学COC事業との官学連携があったりした。「文化」と名の付く行政機関として、県全体を含め、地域や文化との係わりの中でどのようにセンターを運営していけばよいか、今日の協議会でいろいろ御意見をお伺いしたい。

2 委員長あいさつ

  •  埋蔵文化財センターでは大館市での発掘調査で大きな成果があったが、全体として遺跡の調査は減少傾向にあるようだ。最近は県立博物館にある東成瀬村上掵遺跡の大型磨製石斧の石材が北海道産だったということなどが話題となっている。本日は資料にあるように3点の協議題が上げられている。限られた時間ではあるが、委員の皆様から活発な御意見、御提言をいただければありがたい。

3 報告  

(1)平成27年度事業報告
   @発掘調査事業
    トクラ遺跡 上谷地遺跡 片貝遺跡 片貝家ノ下遺跡
   A活用事業
    遺跡見学会 セカンド・スクール 企画展 講演会
    ふるさと考古学セミナー 出張展示 古代発見!バスツアー
    ふるさと発掘in大館 機関連携事業等
(2)平成28年度事業計画
 

4 協議

   (1)平成28年度活用事業計画について
    (2)活用事業の関係機関、地域との連携について
    (3)平成28年度に向けて委員からの提言

5 委員からの主な提言

  •  各事業について年度ごとに参加者の推移が分かるような資料があればよい。それらの比較によって見えてくるものもあると思う。
  •  平成28年度事業計画に、大館市教委との連携事業で、郷土博物館での発掘調査についての展示が予定されている。今年度、大館市の片貝遺跡の発掘体験に参加した子どもたちから、驚きや発見の感想が多く寄せられた。来年度も都合がつけば発掘体験のような催しがあってもいいのではないか。
  •  セカンドスクールのような学校の利用だけでなく、バスツアーなど大人対象の事業の利用が増えて来ているのはよいことだと思う。28年度も積極的にすすめてほしい。
  •  埋蔵文化財センターに来ればこのようなものがある、このような学習ができるということをホームページでPRするとよい。小中学生が利用するのは4〜5月が中心だが、それ以外の時期でも学校への出土品の貸出を積極的に行うなどして、利用を促進すればよいのでは。
  •  教育旅行での宿泊体験の受け入れ先に、払田柵跡や埋蔵文化財センターの利用をPRしてはどうか。
  •  地域活性化の視点から、国際教養大学との連携もすすめたらどうか。例えば大学図書館で出張展示を行うなどできるのではないか。
  •  今年度栗田養護学校の食をテーマとした学習の利用があったが、大仙市の学校ではJAと連携し、食についての学習を行っている。食の面でJAとも連携できるのでは。また、4〜5月以外の児童・生徒の利用として、農業科学館まつりで行っているような体験活動が、夏休み中にもあればよいと思う。
  •  センターの利用について、教員の研修などでの利用をPRし、促進してほしい。このような施設や展示品があり、このようなことができるということが先生方に分かれば、学習での利用の仕方が広がる。また、セカンドスクールの利用が4〜5月に集中しているが、利用されていない時期について、例えば総合的な学習の時間などでの学校との係わりを考えていくとよいのでは。
  •  地域活性化については、様々な情報発信の仕方があると思うので、今後検討してほしい。払田柵跡や旧池田氏庭園を自転車で巡る観光で地域を活性化させるというサイクリングツーリズムの中に、古四王神社なども加えられるのではないか。他にもいろいろな施設との連携が考えられる。
  •  秋田大学COC事業で、払田柵跡を中心とした地域活性化の提案がなされているが、払田柵跡は年間5万人の利用者がある。大仙市でもレクリエーションや行事での利用、あるいは教材として活用するなどいろいろな取り組みをしており、地域の方や子供たちの参加を積極的に促している。埋蔵文化財センターをより多くの人に活用してもらうためには大仙市との連携が欠かせない。
  •  ホームページの写真で拡大して見たいものもあるので、それができるような工夫をしてほしい。事業のPRは1回だけだと忘れてしまうので、こまめに情報発信をしてほしい。発掘現場で常時発掘体験ができるようであれば、行ってみようという人が増えるかもしれない。歴史遺産を活用した地域の活性化について、現在「日本遺産」の認定などもあり、県内の動きを見ながらそういうものとタイアップすることもできる。
  •  平成27年度事業報告、28年度事業計画にあるような事業もだいぶ浸透してきている。今後、秋田大学や国際教養大学との連携があり、それらを含めて地域全体の観光資源の一つとして事業があるということを伺った。これを点で終わらせることなく、線で結びつけ、ここに来ればこんなものがあるというような情報発信をしてほしい。発掘調査が下火になる反面、このような事業が注目されてきているのでがんばって取り組んでほしい。

6 委員からの提言を受けて

  • 地域の文化遺産などに関し、東北地方は情報発信の面で遅れをとっている。今の時期この地域でも小正月行事が始まるが、中には「刈和野の大綱引き」や「六郷のカマクラ行事 竹うち」のような国指定重要無形民俗文化財もある。当センターもこのような文化遺産の豊かな地域にあり、御提言をいただいたように、発掘調査だけでなく、いろいろな方面と連携できるような位置づけを考えていきたい。


平成26年度
平成25年度
平成24年度
平成23年度
平成22年度
平成21年度
平成20年度
平成19年度
平成18年度 ホームページトップへ
平成17年度
平成16年度