外来魚関係 Q&A


Q1 「外来魚」とは?
Q2 「ブラックバス」「ブルーギル」とは?
Q3 外来魚(ブラックバス、ブルーギル)がいると川や湖はどうなるの?
Q4 外来魚である「ニジマス」の放流はいいの?
Q5 「ライギョ」も外来魚ですが、生態系に影響はないの?
Q6 在来の魚が減ったのはブラックバスばかりのせいではないのでは?
Q7 今まで、外来魚に関してどの様な決まりがあったの?
Q8 ブラックバス等外来魚の再放流(リリース)禁止は?
Q9 バス釣りを通じて自然の大切さを知ったり、青少年育成に役立つのでは?
Q10 ブラックバス釣りにとって「再放流(リリース)禁止」は、「釣り禁止」では?
Q11 釣った魚「ブラックバス」はどうすればいいの?

また、バーチャル未来科学館
  http://www.pref.akita.jp/kagaku/2f/doubutu/1/menu2/a.html
    でも外来魚問題について紹介されておりますのでご覧下さい。



  参考)
    ブラックバス等外来魚に対する対応について
    ブラックバス等外来魚のリリース禁止に関するご意見に対する知事の回答
    秋田県内水面漁業調整規則
    秋田県八郎湖漁業調整規則
    秋田県内水面漁場管理委員会指示第1号
     「ブラックバス等外来魚の再放流等の禁止について」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Q1 「外来魚」とは?
A1 「種、亜種、またはそれ以下の分類群で、その自然分布域と分散能力域の範囲外に
  生息・成育するもの」(IUCN2000)で、人間によって意図的、非意図的あるいは直接的
  間接的に導入された生物を外来種(移入種、Alien speciesなどとも呼ばれます)と言
  い、その中で魚類を外来魚と呼びます。

Q2 「ブラックバス」「ブルーギル」とは?
A2 一般に「ブラックバス」と言われているのは「オオクチバス」のことで、北米原産
  の淡水魚です。
(1)オオクチバス
   「オオクチバス」魚食性が強いことと、釣りの対象魚として非常に人気があること
  で有名です。
   秋田県内では、1982年に秋田市で初めて確認されて以来、分布域は急速に拡が
  り、現在では県内ほぼ全域の湖沼、溜池、河川などに生息しています。
   卵は体内に数千〜10万粒ほど持っており、繁殖力は強く、オスが卵を守ります。
   秋田県内での産卵期は、5〜7月頃で、水深1m程度の砂礫底にすり鉢状の巣を作
  り、雄親魚はその中の仔魚がある程度成長するまで保護します。
   食性は、稚魚期には動物プランクトンを捕食し、成長に従い魚食性が強くなります。
   魚類のほか、昆虫類、甲殻類(エビ・カニ類)、両生類(カエル,イモリなど)や、時
  にはネズミなどの小型ほ乳類、鳥類などを、通常は丸飲みにして捕食します。
   秋田県の平野部では満1年で全長15p、2年で23p、3年で28p、4年で32
  p、5年で36p程度となり、最大では70p以上に達する。
(2)コクチバス
    「オオクチバス」に比べて口の小さい「コクチバス」も「オオクチバス」とは近縁
  で、姿形や食性、産卵生態など「オオクチバス」とよく似ていることから、混同され
  ますが、「コクチバス」のほうが「オオクチバス」に比較して流速の早い場所や低水
  温に強いとされており、河川での生息により適応していることから、「アユ」や「ヤ
  マメ」など重要な魚に影響を与えます。
(3)ブルーギル
    「ブルーギル」は「オオクチバス」と近縁の北米原産の淡水魚ですが、名前にある
  ように、エラに青白い部分が見られます。「オオクチバス」に比べ体高が高く、幅が
  狭い(平べったい)のが特徴で群を成して行動し、雑食性で魚類の仔稚魚や卵、水生
  昆虫に加え植物も食べることから、その被害が危惧されます。
   全長35p以上に達すると言われますが、普通は20p程度の小型魚です。
   秋田では2001年8月、秋田市の沼で確認されました。
 

Q3 外来魚(ブラックバス、ブルーギル)がいると川や湖はどうなるの?
A3 外来魚の原産地である北米大陸と日本では、河川・湖沼の生態系が異なっています
   北米大陸では外来魚の天敵が存在しますが、日本においては生態系の頂点に位置し
  今までの移植水産生物(ニジマス、ゲンゴロオウブナ等)とは比較にならないほど強
  烈な魚食性と繁殖力を持っています。
   このままでは、多くの河川・湖沼で在来の淡水魚や稀少生物が減少あるいは絶滅す
  る恐れがあります。

Q4 外来魚である「ニジマス」の放流はいいの?
A4 「ニジマス」が漁業権内容魚種になっているところでは、漁業法で増殖事業が義務
  付けられており、放流が行われていますが、魚食性の脅威度から見てブラックバスは
  比較にならないほど大きな食害をもたらせます。
    「ニジマス」は秋田県内では、繁殖できず、放流された魚も、そのほとんどが短期
  間に釣り上げられる状況です。したがって、管理された放流をやめれば、その影響は
  なくなる魚種と考えられます。

Q5 「ライギョ」も外来魚ですが、生態系に影響はないの?
A5 「カムルチー」とも呼ばれる「ライギョ」も1920年代に朝鮮から日本に入った
  とされている外来魚で、ブラックバスと同様、全国に分布しています。
   しかし、ブラックバスに比べ、泳ぎが決して上手でなく、餌を食べるのも苦手なこ
  とや、産卵は夏の高水温期で水草などを水面に集めて浮き巣を作りますが、巣を作る
  場所が限定されることなどから、極端な増加は見られず、最近は各地で減少している
  ようです。

Q6 在来の魚が減ったのはブラックバスばかりのせいではないのでは?
A6 河川・湖沼は、周辺に住む人たちの生活排水を含めた生活環境の変化や道路、橋、
  護岸、河床工事など整備改修による変化、気温や水温をはじめとする水質等自然環境
  の変化によっても影響を受けていると考えられます。しかし、ブラックバス等外来魚
  による食害も生態系に影響を与えている一つの要因であることは紛れもない事実です。
   水質や環境改善のための下水道整備や土木工事における多自然型工法の採用など、
  あらゆる分野で、郷土を次の世代に引き継ぐ取り組みが行われており、生態系保全の
  面から外来魚の駆除や再放流の禁止を実施するものです。
   また、漁業者は、古くから限られた水産資源を保護し、生態系と共存しながら漁業
  を営んできており、漁業者の乱獲に対しては漁業調整規則などで漁具・漁法の制限が
  されており、さらに新たな漁法で水産資源に影響を与えることが危惧される場合は、
  必要に応じ規則改正等見直して対応していきます。



 

Q7 今まで、外来魚に関してどの様な決まりがあったの?
A7 秋田県では、平成8年から秋田県内水面漁業調整規則及び秋田県八郎湖漁業調整規
  則で特定の魚類について「移植」を禁止しています。
(1)特定の魚類とは?
   ブラックバス(オオクチバス、コクチバスその他のオオクチバス属の魚)とブルー
  ギルです。
(2)どの様な行為が「移植」にあたるの?
   例えば、その魚種が全く生息していない水域に放すことや、生息していても他の水
  域から持ち込んだ場合も移植に該当します。
(3)規則に違反した場合は?
   懲役6月以下若しくは10万円以下の罰金に処せられます。
 

Q8 ブラックバス等外来魚の再放流(リリース)禁止は?
A8 秋田県内水面漁場管理委員会が、委員会指示でブラックバス等外来魚について、釣
  った後の「再放流(リリース)」を禁止するものです。
(1)委員会指示の理由は?
   再放流(リリース)された1匹のメス魚から、生涯に数千か数10万尾の稚魚が生
  まれ、それらが稀少生物を含む在来の淡水魚を食べてしまうことから、河川・湖沼の
  生態系に一層の影響を与えることになります。このため、当委員会では外来魚を再放
  流(リリース)しないよう御協力をお願いすることにしたものです。
   また他の水域に移植放流することは既に禁止されていますが、生きたままの持ち出
  しについても、禁止することで、生息域拡大の防止を徹底したいと考えております。
(2)再放流(リリース)とは?
   釣った魚を釣り上げた水域に再び放すことをいいます。
(3)委員会指示を守らなかった場合は?
   委員会の指示を守らなかった場合は、漁業法に基づき、一定の手続きを経て、知事
  が指示を守るよう命令を発し、その命令に従わない場合には、懲役1年以下若しくは
  50万円以下の罰金が科せられます。
(4)指示の適用範囲は?
   県内の河川・湖沼(公共水面に限る)に適用され、私有水面には適用されません。
    また、釣った後の再放流(リリース)を禁止したものであり、釣る行為自体を禁止
  したものではありません。
(5)内水面漁場管理委員会とは?
   「漁業法」という法律で都道府県に設置が義務付けられているもので、秋田県では
  漁業者代表4人、遊漁者代表2人、学識経験者4人、八郎湖関係の専門委員3人の合
  計13人で構成されています。
    委員会の仕事は、県内の内水面(河川・湖沼)における水産動植物の採捕及び増殖
  に関することや、漁業権をはじめとする漁業調整上の問題解決の仕事があります。

Q9 ブラックバス釣りにとって「再放流(リリース)禁止」は、「釣り禁止」では?
A9 キャッチ アンド リリースの再放流(リリース)を制限するもので、釣り(キャッ
  チ)を禁止するものではありません。
   秋田県の内水面漁業の対象種及び本県固有の生態系や絶滅危惧種の貴重さ、そして
  それらが現在危機的な状況であることから、ブラックバス等外来魚について再放流
  (リリース)しない釣りを楽しんでいただきたいと考えております。

Q10 バス釣りを通じて自然の大切さを知ったり、青少年育成に役立つのでは?
A10 被害や影響の重大さを知らない子供に対して、本来そこにいてはならない魚を題
  材に、キャッチ アンド リリースするのが自然に優しい行為と教えるのは、いかがな
  ものでしょうか。ブラックバスによって絶滅の危機に追いやられる生物の生命や、バ
  ランスのとれた生物の多様性の大切さ、またその環境を永続的に守っていくことの大
  切さを伝えることが、大人の責務と考えております。
 

Q11 釣った魚「ブラックバス」はどうすればいいの?
A11 「オオクチバス」は「スズキ」の仲間で、白身で脂質含量が少なく、「ヒラメ」
   や「マダイ」に似た味と言われる美味しい魚です。
    しかも、老化を防止すると言われるタウリンが多量に含まれています。
    持ち帰っておいしく召し上がってください。
    どうしても、持ち帰れない場合は、その場に放置すると河川や湖沼の環境悪化に
   つながることから、最寄りの漁業協同組合までお届け下さい。