1999/09/06 総合政策課
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(3)  基本目標  環境と共に生きる秋田

         

   政   策   県民総参加による環境の保全


 【現 状 と 課 題】
 ○ 大量生産・大量消費・大量廃棄型社会は、さまざまな環境問題を顕在化させており、
  社会経済システムやライフスタイルそのものの転換が求められている。
   このため、一人ひとりが環境の重要性を認識するとともに、県民や事業者などすべて
  の主体の参加と協働により、環境に配慮した取り組みを自主的かつ積極的に進めていく
  必要がある。

 
 ○ 地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨などの環境問題は、国境を越えて地球規模の広
  がりをみせている。
   これらは人間の経済活動や日常生活が原因となっているものであり、地域においても
  自らの問題としてとらえ、二酸化炭素やフロンの削減、環境にやさしい新エネルギーの
  導入など、地球環境保全への積極的な取り組みが必要である。
 
 【施 策 の 方 向】

 (環境保全意識の醸成とパートナーシップによる行動)

   学校や野外活動の場等での環境学習の実施、環境ボランティア等の育成、環境情報ネ
  ットワークを通じた環境情報の提供などを推進して、各主体・地域における自主的かつ
  積極的な環境保全活動の実践を支援する。
   また、県民、事業者、行政等の各主体が一体となって環境保全に取り組む環境推進ネ
  ットワーク等を構築して、すべての主体が環境を大切にする意識を醸成するとともに、
  企業などによる環境マネジメントシステムの導入を促進する。
 

 (地球環境保全への積極的な取り組み)

   県民、事業者、行政それぞれが省資源・省エネルギーなどに取り組むとともに、二酸
  化炭素の吸収機能を持つ森林づくりの推進により、地球温暖化の主な原因物質とされる
  二酸化炭素の吸収を増加させるなど、地球温暖化防止対策を進める。
   また、国境を越えた環境問題の解決に向け、海外技術交流員の受け入れや専門家の派
  遣などの交流を推進するとともに、長期的視点に立って地球環境を保全するための調査
  ・研究、情報の提供などを積極的に推進する。
 

 (新エネルギーの導入促進)

   化石燃料に過度に依存することなく、豊富に賦存する風力、太陽光、バイオマス等を
  活用した新エネルギーの積極的な導入を促進するとともに、県民・事業者への普及・啓
  発などを推進する。


         

   政   策   豊かな自然環境と人との共生


 【現 状 と 課 題】
 ○ 本県は、広大な森林、多数の河川や湖沼、海岸などの豊かな自然環境に恵まれ、多様
  な野生生物が生息するなど、県民に潤いと安らぎをもたらしており、今後とも白神山地
  のブナ林に代表される原生的な自然や身近な田園地帯における里山などを保全・回復し
  ていく必要がある。

 
 ○ 生産活動を通じて守り育んできた広大な農地や森林などは、洪水防止・土砂流出防止
  ・水源かん養・大気浄化などさまざまな環境保全機能を持っているが、管理する担い手
  の減少と高齢化などにより荒廃等が懸念されており、これら公益的機能の維持・増進を
  図っていく必要がある。

 
 ○ ライフスタイルの変化や価値観の多様化、自由時間の増大などを背景に、野外での活
  動や農山村での生活体験など自然とのふれあいへの関心が高まっており、豊かで美しい
  自然環境や生物の生息環境を確保しながら、積極的にふれ親しみあい、いつまでも「自
  然と人が共生できる社会」の構築が必要である。
 
 【施 策 の 方 向】

 (未来へ引き継ぐ自然環境の体系的保全)

   緑豊かな景観、河川や湖沼の管理・保全や、広葉樹林等の育成・保全に向け、自然環
  境地域等の指定や公有地化を図るなど、すぐれた自然を適切に保全して未来に継承する。
   さらに、関係研究機関とのネットワーク化による野生生物等に関する調査・研究を推
  進するなど、生態系研究機能の充実を図り、貴重な生物種・生態系を保全する。
 

 (農地、森林等の多様な機能の発揮)

   農地の整備・保全と有効活用を図ると同時に、森林については「循環利用の森林」、「暮
  らしを守る森林」、「人との共生の森林」を森林整備の基本方向とし、北東北三県の連携
  による「緑のグランドデザイン」に基づく、森林の連続性を確保する「緑の回廊」の構
  築を図るなどにより、農地や森林等の持つ多様な機能の維持・増進を推進する。
 

 (自然とふれあう多彩な活動の促進)

   自然とふれ親しむ公園や緑地、生物の生息空間、土とのふれあいや水と安全に親しむ
  場など、身近な自然空間の整備を推進する。
   また、自然の中での楽しさや安らぎを人々に提供するシステムづくりや自然観察指導
  員等の人材育成を推進するとともに、世界遺産として登録された豊かな自然の宝庫「白
  神山地」とのふれあいづくりを推進する。


         

   政   策   環境への負荷の少ない持続可能な循環型社会の構築


【現 状 と 課 題】
 ○ 産業の高度化や生活様式の多様化によって生み出されている大量かつ多様な廃棄物は、
  依然として焼却や埋め立てにより処理されている現状にあり、処理施設からのダイオキ
  シン発生など廃棄物がもたらす環境への負荷が大きな社会問題となっている。
   自らのライフスタイルや各産業の生産工程等を見直すことにより、廃棄物の発生抑制
  や資源としての有効利用を一層促進し、循環を基調とした社会を構築するとともに、廃
  棄物処理に対する県民の不安感を解消するため、適正な処理に対する取り組みを強化す
  る必要がある。

 
 ○ 健康で文化的な生活をするうえで不可欠な大気・水質等の環境は、本県ではおおむね
  良好に維持されているが、八郎湖や都市部の中小河川等で水質汚濁などがみられ、これ
  らの水質改善が必要となっているほか、環境ホルモンなど新たな化学物質の発生による
  環境への影響が懸念されている。
 【施 策 の 方 向】

 (廃棄物の発生抑制とリサイクル、適正処理の推進)

   分別排出・分別収集や過剰包装の撤廃など身近な取り組みを県民・事業者など各主体
  と連携しながら、「ごみゼロ」に向けた県民運動を展開し、廃棄物の発生抑制とリサイ
  クルを推進する。
   また、廃棄物処理施設やリサイクル施設の整備を促進し、ダイオキシン対策や効率的
  な処理体制の充実を図るとともに、適正な維持管理についての指導、不法投棄に対する
  監視体制の強化、さらには、広く県民に処理施設や処理方法に関する情報提供を行い、
  廃棄物処理の安全性や信頼性を確保する。
 

 (資源循環型地域づくりの推進)

   廃棄物の再資源化・再利用や環境に優しい商品の購入を促進するなど、資源循環型社
  会の形成に向けた地域づくりを推進するとともに、環境保全に積極的に取り組んでいる
  企業が、地域社会で高く評価される認証制度などの仕組みづくりを進める。
 

 (化学物質等による健康や生態系への影響防止)

   環境ホルモンなどの化学物質等の影響に関する調査・研究を実施するとともに、大気
  や水質等の調査を含めた県環境監視情報センター(仮称)を拠点とする総合的な監視体
  制を強化し、常時、県民への情報提供を行う。
   水質の保全については、水質汚濁が顕著な八郎湖等の浄化対策に取り組むとともに、
  水源林や下水道等の整備を促進するなど健全な水循環の確保を図る。




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